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猫の子宮蓄膿症とは?症状や原因・合併症、予防・治療方法などを解説

女の子の猫を飼っている家庭では、十分注意しておきたい病気の1つが「子宮蓄膿症」です。その名の通り、子宮に膿が溜まる病気です。重篤な状態になるケースがあり、万が一の場合に備え、症状や原因、予防法などを把握しておくことが大切です。

そこで今回は、子宮蓄膿症の症状や原因・合併症、予防・治療法などを解説します。現在猫を飼われている方はもちろん、これからお迎えする方も、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。

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猫の子宮蓄膿症とは?

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子宮蓄膿症とは、子宮内部が細菌によって炎症を起こし、子宮に膿がたまるメス特有の緊急疾患です。猫は犬ほどの発症例はみられていないものの、発症すれば外科的な手術が必要になる可能性もあり、また、膿が溜まりすぎて子宮が破裂すれば命に関わります。

子宮蓄膿症は、排卵後に分泌される性ホルモンが大きく関わっています。子宮蓄膿症は、子宮内膜症(子宮内部が細菌によって炎症を起こしている状態)を経て発症する可能性があります。子宮内膜症が疑われる場合は、すぐ動物病院を受診しましょう。

猫の子宮蓄膿症にはどんな症状がある?

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子宮蓄膿症の主な症状として、水をたくさん飲むようになり、頻繁に尿をする様子がみられるようになります。 この症状は、子宮蓄膿症のみならず、腎不全や糖尿病等の病気でもみられることがあります。 また、元気や食欲が無くなり、時には嘔吐や下痢、発熱などが見られたりすることもあります。以下の症状がみられる場合は、注意しましょう。

  • 元気がない
  • 食欲不振
  • 外陰部から膿が出ている(開放性)
  • 後ろ足の毛が汚れている(開放性)
  • 外陰部をしきりに気にして舐める
  • いつもより水をたくさん飲む
  • おしっこをたくさんする
  • お腹が膨らむ

子宮蓄膿症には、「開放性」という子宮内の膿が排泄されるものと、「閉鎖性」という子宮内の膿が排泄されずたまっていくものがあります。

開放性の子宮蓄膿症では外陰部から膿が出ていたり、外陰部の周りや後ろ足の毛が汚れていたりするため、目視でわかる症状があります。一方、閉鎖性の子宮蓄膿症では膿が出ないので症状に気づかないことがあり、さらに子宮から膿が排泄されずたまっていくので症状も開放性よりも重篤になりやすいです。

猫の子宮蓄膿症の原因とは?

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先述したように子宮蓄膿症は、排卵後に分泌される「プロゲステロン」と呼ばれる性ホルモンが大きく関わっています。発情期や出産期は子宮が緩み、細菌に対する抵抗力が弱まるため、子宮内で細菌が増殖しやすい環境となります。そのため、大腸菌やブドウ糖球菌、サルモネラなどの病原菌が猫の子宮内に入り込み、それらの菌が増殖することで、子宮内膜炎を発症し、子宮蓄膿症を引き起こします。

猫の子宮蓄膿症に合併症はある?

猫の子宮蓄膿症の合併症には、次のようなものがあります。

  • 急性腎不全
  • 血液凝固異常
  • 腹膜炎
  • DIC
  • 敗血症
  • エンドトキシン血症
  • 不整脈

特に、急性腎不全や血液凝固異常、腹膜炎、DIC(​​全身の血管内で小さい血栓ができ、末梢の血管でつまったり、出血しやすく血が止まりにくくなったりする血液凝固異常を起こす状態)、敗血症(血管内で細菌が増殖し他の臓器や全身に障害を与えている状態)などは、死亡リスクがある極めて危険な状態です。これらを併発すると経過も厳しいものとなることがあります。

猫の子宮蓄膿症の予防方法は?

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子宮蓄膿症は、避妊手術をおこなうことで予防できます。性ホルモンの分泌や発情による免疫力の低下を抑制することができるからです。

また、開放性の子宮蓄膿症であれば、外陰部から膿が出るあるいは後ろ足が汚れているなどわかりやすい異変を感じたら、動物病院で診察を受けましょう。

猫が子宮蓄膿症になってしまった場合の流れ

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細心の注意を払っていても発症してしまうケースもあります。ここでは子宮蓄膿症になってしまった場合の検査方法と、治療方法・治療費の目安を解説します。

猫の子宮蓄膿症の検査方法

上記のような症状がみられ、子宮蓄膿症が疑われる場合は、いくつかの検査により診断をおこないます。 血液検査では、白血球の増加や炎症マーカーの上昇、細菌感染と強い炎症の可能性が認められること、レントゲンや腹部エコー検査では、子宮が腫れ、内部に膿が溜まっている様子が確認されることが主な診断方法となります。

猫の子宮蓄膿症の治療方法と治療費の目安

子宮蓄膿症は、放置しておいたり、発見が遅れたりすると死亡するリスクがあり、また重篤な腎臓障害が後遺症となる危険性もあります。そのため、子宮蓄膿症の治療は、外科手術による子宮・卵巣摘出手術が最良とされています。

一方、猫の状態によっては、抗生物質によって炎症を抑えたり、子宮頸管を開く注射を投与するなど、内科的治療を施す場合もあります。内科的治療の場合、早期発見・早期治療であれば完治を期待できますが、大量に膿が溜まっており、体調不良などの症状がある場合は外科的手術が必要です。

愛猫のもしもに備えて保険に加入しましょう

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あなたの愛猫をより長く大切に育てるために、ペット保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

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いかがでしたか。今回は、猫の子宮蓄膿症の症状や原因・合併症、予防・治療方法などを解説しました。

子宮蓄膿症は、発症すれば死亡するリスクのある重大な病気です。いつもと愛猫の様子が違うと感じたら、すぐに動物病院で受診することが大切です。そこでかかる医療費負担の面からも、保険への加入を検討してみるのも良いかもしれません。