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【獣医師監修】子猫の餌の選び方・与え方は?成長時期別のごはんを徹底解説!|猫の保険

子猫は約1年間で成猫になります。子猫の成長は、人間の15倍の早さといわれており、体の大きさや重さは著しく変化します。そんな大切な時期だからこそ、餌の選び方やごはんの与え方には気をつけておきたいものです。

今回は、子猫の餌の選び方・与え方を成長時期別に解説していきます。子猫を飼われている方はもちろん、今後子猫をお迎えする予定の方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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子猫の成長時期は大きく3つに分けられる

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子猫の成長時期は、「授乳期」「離乳期」「成長期」と、大きく3つに分けられます。

まず授乳期は、生まれてから4週間頃までの期間を指します。次に離乳期は、生後4〜8週間頃の期間を指します。最後に成長期は、生後8週間から成猫になるまでの期間を指します。

子猫を飼う際は、それぞれの成長時期に適した食事方法や注意点を把握しておくことが大切です。

子猫の成長時期1:授乳期(~生後4週間頃)

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生後4週間頃までの期間を指す「授乳期」は、母乳または子猫用ミルクのみを与えましょう。この時期の子猫は、ミルク以外のものを消化することができず、他の食べ物から栄養を補うことができないため、高脂質で高タンパクな母乳か子猫用ミルクを与えます。

子猫用ミルクの作り方・選び方は?

子猫用ミルク


まず、子猫用ミルクを作るときの手順を紹介します。

  1. 清潔な子猫用の哺乳瓶に、子猫の週齢に合わせた分量の粉ミルクを入れる
  2. 一度沸騰させ60℃まで冷ましたお湯を①に入れ、よく振りながら粉ミルクを溶かす
  3. 粉ミルクが完全に溶けたら、人肌程度(35〜40℃)まで冷ましてから与える

子猫用ミルクは、1回に与える量や濃さが調整しやすい、粉ミルクタイプがおすすめです。また、ラクトフェリンと呼ばれる母乳に近い成分が含まれたミルクを選ぶのがおすすめです。

母乳や子猫用ミルクの与え方のポイント

子猫用ミルク


子猫には、なるべく子猫用ミルクではなく母乳を与えるのが理想とされています。しかし、母猫がいない、母猫の母乳に異常があるといった場合は子猫用ミルクを与えます。

子猫にミルクを与える際は、うつ伏せの姿勢にさせ、頭を少し上向きにさせます。人間の赤ちゃんのように仰向けの姿勢にすると、母乳やミルクが気管に入ってしまう危険性があります。哺乳瓶を斜め45°くらいに保ち、子猫のペースに合わせて飲ませてあげましょう。哺乳瓶を押すとミルクが一気に流れ込み、口からミルクがこぼれたり、むせて気管に入ってしまうことがあるので注意が必要です。

母乳や子猫用ミルクを与える回数は?

生後間もないうちは、ごく少量の母乳やミルクを頻繁に与えましょう。子猫が成長するにつれ、一度に飲める量が増えていき、生後4週間経ったころには、2~4時間おきに1回、1日8回程度の授乳が理想とされています。

1回に必要な母乳やミルクの量は、子猫の週齢や体重などによって異なります。子猫用ミルクの場合、それぞれの製品に定められた体重あたりの参考量を目安にすると良いでしょう。子猫はお腹がいっぱいになると、自ら哺乳瓶から口を外します。栄養はより多く摂取できるほうが良いため、子猫が欲しがるのであれば、飲めるだけ飲ませても問題ありません。あくまでも個体差があるため、子猫の成長度合いや様子を見て細かく調整していきましょう。

子猫の成長時期2:離乳期(生後4~8週間頃)

猫


乳歯が生えてくる生後4週間頃から、「離乳期」に突入します。その時期の子猫は、次第にミルク以外の食べ物にも興味を持ち始めます。日常のごはんを少しずつ、ミルクから離乳食と水へシフトさせていきましょう。

子猫用の離乳食の選び方は?

離乳食


離乳期は、子猫用のウェットフードや、ふやかした子猫用のドライフードを与えます。離乳食を開始する際は、今まで与えていたミルクに、子猫用のごはんを少しずつ混ぜて与えていくことがポイントです。ペーストタイプのウェットフードであれば、混ぜるだけで簡単に離乳食が完成するのでおすすめです。また、子猫用のドライフードであれば、ミルクを人肌程度に温め、ふやかして与えましょう。そして成長していくにつれ、ふやかす量を減らしていったり、ミルクから水に変えていきましょう。

離乳食の与え方のポイント

子猫


初めて離乳食を与える際は、「離乳食の温度」と「どうやって離乳食に慣れさせるか」の2つのポイントをしっかり押さえておきましょう。

まず初めは、離乳食を少しだけ子猫の口元に付け、味を覚えさせることからスタートさせましょう。小さじ1杯程度の量から始め、今まで飲んでいたミルクに混ぜて徐々に離乳食に慣れさせます。初めはフードだけでは十分に栄養をとれないため、離乳食後にはいつものようにミルクを飲ませてあげましょう。

次に離乳食の温度は、人肌くらい、または人肌よりややぬるいくらいの温度に温めて食べさせましょう。

離乳食を与える回数は?

離乳期の子猫は、胃が小さく消化機能もまだ十分に発達してはいないため、一度の食事でたくさんの量を食べることはできません。週齢や子猫の状態にもより異なりますが、1日のごはんの総量を4~8回くらいに分けて与えてください。

子猫が食べることに慣れてきたら、徐々に母乳やミルクの回数を減らし、離乳食の量を増やしていきます。この際、毎日体重を測っておくと、適正な量を食べられているかの目安になります。ごはんの回数が1日6回程度、間隔も3~6時間程度になってくれば、ほとんどの場合、夜中のミルクは必要なくなります。

そして、生後8週頃には母乳やミルクを卒業できるようになります。

子猫が離乳食を食べないときの対処法はある?

もし、離乳食を食べなかったり興味を示さない場合でも心配はありません。少しでも安心して食べられるように、離乳食を指先や手のひらにのせて与えてみるなどの工夫をして、子猫が離乳食に慣れるのを気長に待ちましょう。

離乳食を食べた子猫がゆるめの便をしたときはどうしたらいい?

離乳食を食べた子猫がゆるめの便をしたときは、離乳食の量を減らし、母乳やミルクの量を増やしたり、少量の離乳食を数回に分けて与えるなど、調整をしてみましょう。

それでも改善がみられない場合や、離乳食によって突然下痢をした場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。その際には、与えた離乳食を持っていくと、より詳細で正確な診断が期待できます。

水分の与え方・注意点は?

離乳期は、母乳やミルク以外にも、水を飲むことができるようになる時期です。子猫に与える水は、基本的に水道水、またはナチュラルウォーターが好ましいといわれています。一方、ミネラルウォーターは、摂取しすぎると尿管結石や膀胱結石の原因となるマグネシウムやカルシウムといった、ミネラル成分が入っているため注意が必要です。

また、猫はもともと砂漠で暮らし、少ない水分量でも体が機能するようになったといわれます。そのため、最初はなかなか水を飲まない子が多いです。その場合は、子猫がよくいる場所や、立ち寄る場所に器を置き、器との接触回数を増やすことで次第に興味をもち、飲んでくれるようになることがあります。

それでも飲まない場合は、水にミルクを混ぜる、哺乳瓶やスポイトで与える、ヒゲが不用意にぶつからないよう表面積が大きく平たい器で与えるなど、安心して水を飲める環境を整えてあげることが大切です。

子猫の成長時期3:成長期編(8週頃~)

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生後8週頃からは、子猫から成猫に成長していく「成長期」に突入します。この時期は、食べることに慣れ、さまざまな味や匂いの食べ物に興味を持ち始めます。そうなれば、離乳食から本格的な子猫用フードにシフトしていきましょう。

子猫用ごはんの選び方は?

子猫用ごはん


成長期のごはんは、子猫用の総合栄養食がおすすめです。成長期は、成猫になるための体格や骨格がつくられる時期なので、動きがどんどん活発になり、体も急激に大きくなります。そのため、体重の割に多くのエネルギーを必要とし、そのエネルギー量は、成猫の約2倍といわれています。したがって、高タンパク・高脂肪を基本にたくさんの栄養を摂取する必要があります。

総合栄養食には、ビタミンやミネラル、たんぱく質、必須脂肪酸、炭水化物、繊維質など、子猫の成長に欠かすことのできない栄養素がバランス良く配合されています。ビタミンは目や骨の成長に効果的であり、ミネラルは代謝アップ、たんぱく質は体の筋肉や内臓をつくってくれるなど、総合栄養食に含まれている栄養分は子猫のすこやかな成長をしっかりサポートしてくれるのです。

子猫用ごはんの与え方のポイント

子猫は、成長期を迎える8週齢頃には、徐々に固い食べ物も食べられるようになっていきます。しかし、これまで母乳やミルク、離乳食などを主食としていた子猫は、急にドライフードを上手に食べられるようになるというわけではありません。

そのため、水分が多くてやわらかいウェットフードと交互に与えたり、ドライフードとウェットフードを混ぜてみたりと、子猫が食べやすいように調整してあげることが大切です。

もし、それでも食べてくれない場合は、フードを完全にふやかすか、電子レンジで加熱して香りを立たせてみると食べてくれることがあります。

成長期のごはんの回数は?

ごはんの回数は、生後2〜4ヵ月(8〜16週)は1日5〜6回程度、生後4〜6ヵ月(17〜26週)は1日3〜4回程度に減ります。また、それ以降は、体つきや内臓がしっかりしてきて、1日2〜3回で十分になります。

子猫に与えてはいけない食材はある?

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子猫の健康維持のため、与えてはいけない食材も多くあります。最も注意が必要なのは、次のようなものが挙げられ、もし食べてしまうと下痢や嘔吐、中毒症状を引き起こす可能性がある危険な食材です。誤って食べてしまわないように十分な注意が必要です。

  • 玉ねぎなどのネギ類
  • イカやエビなどの甲殻類
  • チョコレート
  • スパイス類

猫の消化器官は、人間のものと大きく異なるため、人間が食べている物はあげないようにするのが望ましいです。特に、味つけの加工がされている物、塩分、糖分、脂質の高い物は、下痢や嘔吐の原因になる可能性があります。留守番中に誤って食べてしまわないように、しっかりとした保管が必要です。

中でも、魚のすり身を主原料とする加工食品、魚肉ソーセージは、猫が好んで食べているイメージがありますが、玉ねぎやスパイスが含まれているため、猫の健康に悪影響を及ぼす危険性があります。

また、猫も人間と同じように、食物アレルギーを持つ子がいます。獣医師から食餌に関して指示が出ている場合は、しっかり従いましょう。

愛猫のもしもに備えて保険に加入しましょう

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あなたの愛猫をより長く大切に育てるために、ペット保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

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今回は、子猫の餌の選び方・与え方をはじめ、成長期別のごはんについて解説しました。子猫の時期は、将来に向けて健康的な体をつくる大切な時期だからこそ、毎日のごはんは特に注意して与えていきたいものですよね。ただ、十分に注意していても、誤ってNG食材を食べてしまい、下痢や嘔吐、中毒症状などを起こしてしまう危険性もあります。万が一の場合に備えて、ペット保険への加入を検討してみるのも良いかもしれません。

アルファ動物病院院長鍋島先生

監修獣医師

鍋島淳 (アルファ動物病院院長)

東京大学卒業後、同大学付属動物病院にて研修。
1979年東京都葛飾区に動物病院を開院、院長に。現在に至る。
東京都獣医師会所属。

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