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犬の年齢は人間に例えると何歳?平均寿命や長寿のためにできることも紹介

「犬の成長は人間の7倍だ」といわれるほど犬の年の重ね方は早いことを知っていますか?人間の6歳はまだまだ小さな子供ですが、犬の6歳は立派な成犬です。また、小型犬や大型犬などの大きさによって、人間の年齢に換算すると大きな違いがあります。本記事では犬の平均寿命や人間の年齢に換算する方法などをご紹介します。また、長寿のためにできることも詳しく解説していくので、愛犬の長寿の秘訣を学びたい方は、ぜひ最後までお読みください。

ダックスフンド 4頭、野外

犬の年齢を人間の年齢に換算する方法とは?

シェトランドシープドッグ、お散歩


犬は小型犬・中型犬・大型犬の3種類の大きさに分類されており、サイズによって、人間の年齢に換算すると違いがあります。
実は、この3サイズの分類には正式な基準が設けられておりません。
「ジャパンケネルクラブ(JKC)」の場合、犬種別のサイズなどはスタンダードとして決められた基準がありますが、大きさの分類の定義はありません。
一般的には、成犬体重が10kg未満は「小型犬」、25kg未満は「中型犬」、25kg以上は「大型犬」とされています。

では、実際にどのようにして犬を人間の年齢に換算すればいいのでしょうか。
ここからは小型犬・中型犬・大型犬それぞれの人間の年齢に換算するための計算式や、年齢早見表などをご紹介します。
また、本・雑誌やサイトによって人間に例えた年齢が違う理由に関しても解説します。

大型犬の計算式

今回は、犬の年齢を人間の年齢に換算する2つの計算式をご紹介します。

1つ目は、最もスタンダードな計算式で、小型・中型犬と大型犬で分けて計算します。
大型犬は、生後1年で人間の12歳程度となり、それ以降の1年は人間の7年分として換算されます。
したがって【人間の年齢=12 +(大型犬の年齢-1)×7】に当てはめると、大型犬の年齢を人間の年齢に換算することができます。
例えば6歳の犬の年齢を計算すると、12+(6-1)×7=47歳となります。

2つ目は、2019年に米カリフォルニア大学サンディエゴ校により発表された、DNAに着目した新しい計算方法です。老化に伴って進行する遺伝子ゲノムDNAのメチル化に着目して、犬とヒトとを比較し、「犬の実年齢の自然対数を16倍して31を加えた数値が、ヒトの年齢に換算した犬の年齢である」と発表されました。

この計算式は、【人間の年齢=16In(犬年齢)+31】となります。

ただ、今回の研究で血液サンプルを採取した犬のほとんどがラブラドール・レトリバーだったため、他の犬種でも一概に適用できるとは限らないと研究チームは伝えています。

小型・中型犬の計算式

小型・中型犬の場合は2歳で人間の24歳に相当し、それ以降の1年は人間の4年分として換算されます。
したがって【人間の年齢=24+(小型犬の年齢-2)×4】に当てはめると、小型・中型犬の年齢を人間の年齢に換算することができます。
例えば6歳の犬の年齢を計算すると、24+(6-2)×4=40歳となります。

このように、大型犬と小型・中型犬では、犬の年齢は同じでも、人間の年齢に換算すると、歳の重ね方が違うことが分かります。

年齢早見表

先ほど話したように、犬種や大きさによって歳の重ね方には違いがあります。この年齢は計算で導くことができますが、年齢早見表を活用することで、計算の手間を省くことができます。以下の表は大型犬と小型・中型犬の年齢を、計算式に基づいて人間の年齢に換算しています。ぜひ参考にしてみてください。(引用:京都中央動物病院HP)

犬、年齢早見表

本・雑誌やサイトによって人間に例えた年齢が違う理由

上記の年齢早見表をみて、「この前読んだ雑誌に載っている年齢と違う...どっちが正しいの?」と思った方もいるかもしれません。
このような年齢表の違いが起こる理由は、犬の平均寿命が伸びているからということが挙げられます。犬の平均年齢が伸びれば、人間の年齢に換算した際の年齢は異なってくるからです。
例えば、人の平均寿命を80歳として、10年前の犬の平均寿命が10歳だとすると、1年に8歳ずつ年をとることになります。それが、現在の犬の平均寿命を15歳とすると、人に例えたら1年に約5歳ずつ年をとることになります。
犬の平均寿命は年々延びてきているため、昔の計算方法では合わなかったり、ベースとなるデータによって数字が異なってくるということです。
このように、人間に例えた年齢はあくまで目安ですが、「人間だと大体〇〇歳なんだな」と理解しておくことで、愛犬をもっと労ることができます。

犬の平均年齢はどのくらい?

ゴールデンレトリバー、寛ぐ


2021年の一般社団法人ペットフード協会による全国犬猫飼育実態調査では、日本で飼育されている犬の平均寿命は14.65歳とされています。
犬の平均寿命は年々延びており、特に超小型犬と小型犬の寿命が長いという結果も同時に発表されています。
平均寿命は犬の大きさごとに異なり、超小型犬では15.30歳、小型犬では14.05歳、中型犬・大型犬では13.52歳となっています。

長生きしやすい犬種

2023年、世界で最も長生きした犬として、犬種「ラフェイロ・ド・アレンティジョ」の「ボビ」がギネス記録に認定されたと発表されました。
実は、犬の大きさだけでなく犬種によっても寿命が変わってきます。
以下に平均寿命が長い犬種の一覧を記載するので、ぜひ参考にしてみてください。

【平均寿命が長い犬種】

  • トイプードル 15.3歳
  • ミニチュアダックスフンド 14.9歳
  • ビションフリーゼ 14.9歳
  • 柴犬 14.8歳
  • イタリアングレーハウンド 14.6歳
  • ミニチュアピンシャー 14.5歳
  • パピヨン 14.4歳
  • ジャックラッセルテリア 14.4歳

平均寿命が長い犬種は超小型犬・小型犬であることが分かります。

室内飼いと室外飼い、長生きするのはどっち?

室内飼いと室外飼いでは、室内飼育のほうが長生きする傾向にあります。
近年の犬の長寿化は、室内飼育が増えたことなどによる飼育環境が大きな理由のひとつともいわれています。
室内飼いのほうが長生きする理由として、温度調節ができることや、愛犬の異変にすぐ気付けることなどが挙げられます。
もちろん室外飼いの犬でも長生きする犬は多くいますが、寒い日や暑い日だけ室内に入れるなど、愛犬がより快適に過ごせるようにしてあげると良いでしょう。

愛犬の長生きのために人間ができることとは?

コーギー、リラックス、ひまわり


ここまでは犬の平均寿命について解説しました。
では、できるだけ愛犬の寿命を伸ばすためにはどのようなことをすればよいのでしょうか。
愛犬と1日でも長く過ごすために、飼い主さんができることを5つご紹介します。

1:定期検診

1つ目は、定期的に健康診断を受けることです。定期的な健康診断を受けていると、飼い主さんが気付きにくい体調不良や病気を見つけやすいというメリットがあります。
また、健康なときのデータを取ることができるので、体調の変化が生じたときも比較しやすく、病気のサインに気づくことができます。
さらに、早期発見により治療費の負担が軽くなるという経済的メリットもあります。
健康診断は1歳のときから受けることをおすすめします。1年に一度の頻度で受診できるのがベストです。高齢(8歳から10歳)になった場合は、半年に一度にするとより安心でしょう。

2:適度な運動

2つ目は、適度な運動をさせることです。運動は体力の低下を防ぐだけでなく、ストレスの軽減や肥満・認知症防止などのさまざまなメリットがあります。
犬にとって主な運動方法は散歩となります。犬の体格や年齢によって適した運動量が変わってくるので、愛犬の大きさや年齢にあった散歩をしてあげましょう。

1、子犬期〜シニア前半期(小型・中型犬:12歳以下、大型犬:8歳以下)
小型犬:1日1〜2回、1回20〜30分の散歩
中型犬:1日1〜2回、1回30〜60分の散歩
大型犬:1日2回、1回約1時間の散歩

2、シニア後半期(小型・中型犬:13歳以上、大型犬:9歳以上)
高齢犬の場合は犬のペースに合わせ、無理なく運動できるようにしてあげましょう。
緩やかな散歩コースをゆっくり歩くだけでもOKです。

3:食事の管理

3つ目は食事の管理を行うことです。犬の成長はとても早いので、ライフステージごとに適した食事を与えることが、愛犬の長寿につながります。また、ネギ類・チョコレート・アルコール・ぶどう・香辛料などは、愛犬に悪影響を起こしてしまうので絶対に与えないでください。

【ライフステージ別の食事方法】
哺乳期:生後30日くらいまでは哺乳期といいます。この時期は母親の母乳がベストですが、母乳を与えられない場合は犬用のミルクを与えてください。犬用のミルクはドラッグストア等で購入できます。

離乳期:生後1ヶ月をすぎたころから離乳食を与えます。高カロリー、高たんぱくを必要とする時期ですが、まだ消化する力が弱いので「離乳食用」のフードを与えましょう。

維持期:大型犬は6歳くらいまで、小型・中型犬は7歳くらいまでが維持期です。バランスのとれたドッグフードをベースに食材をトッピングしてあげるのも良いでしょう。

高齢期:高齢になるにつれて、運動量も減り、肥満になるリスクも高くなります。カロリーオーバーしないように「シニア用」のフードを与えてあげましょう。

4:病気のサインがないか毎日観察

4つ目は、病気のサインがないか、愛犬を毎日観察することです。
犬は体調が悪くても「痛い」「痒い」など言葉を発することができません。
そのため、愛犬に元気に長生きしてもらうためには、毎日のセルフチェックが重要です。
日頃からスキンシップを行うことで、体全体にしこりや傷がないかチェックすることができます。
以下に体の部位ごとのチェック方法を記載するので、ぜひ参考にしてみてください。

【観察リスト】
目:目やに、涙、充血、にごりがないか
耳:ニオイや汚れもなく、内側はピンク色か
鼻:湿り気があるか
口・歯:歯茎と舌はピンクでニオイや歯垢がないか
被毛:光沢があり、薄いところはないか
背中:しこりやコブがなく、痛がっていないか
お腹:凹凸や湿疹がなく、張っていないか
お尻:性器:ただれていないか、しこりがないか

上記のような観察は、朝ご飯の前に行う、散歩の前に行うなどルールを決めて、毎日の生活のなかに取り入れるようにしましょう。

5:"もしも"の時のための備え

5つ目は、愛犬の"もしも"の際の医療費を備えておくことです。
"もしも"の時に備えておくことで、突然手術が必要になり、高額な費用がかかる場合でも、焦らず対応できます。
しかし、犬の治療費は公的医療保険がないため、全額飼い主負担となり、高額になりがちです。日本獣医師会によると13歳以上の犬の2割以上が、治療費が10万円以上かかる病気にかかったことがあるとしています。
また、東京都福祉保健局が調べたデータによると、犬の年間医療費は3〜6万円が1番多くなっています。犬の寿命が約15年ほどと考えると、生涯にかかる医療費は45〜90万円となります。このほかに健康診断やワクチン接種を行うことを考えると、犬の医療費としておよそ100万円ほどかかると考えておくといいかもしれません。

"もしも"のために「ペット保険」の検討を

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愛犬と1日でも長く過ごすために、もしもの時に備えてペット保険に入ることをおすすめします。高額になりがちなペットの診療費に備えることで、いざという時に十分な治療を受けさせることができます。

愛犬の病気の予防・早期発見のために

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愛犬の病気の予防や早期発見をするためには、犬種ごとのかかりやすい病気や、身体の特徴を理解しておくことが重要です。知っておくことで、異変にすぐ気がつくことができます。
犬種の特徴によってかかりやすい病気をいくつかご紹介します。

まとめ

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今回は、犬の年齢を人間の年齢に換算したら何歳になるのか、犬の平均寿命や長生きの秘訣について解説しました。大切な愛犬と1日でも長く過ごすためには、毎日のケアが欠かせません。また、ペット保険に加入することで、もしもの時に安心して治療ができます。ペット保険にはさまざまなプランがあり、どれも補償内容が異なるので、愛犬がかかりやすい病気を理解し、必要性に応じたペット保険を選べるようにしましょう。

アルファ動物病院院長鍋島先生

監修獣医師

鍋島淳 (アルファ動物病院院長)

東京大学卒業後、同大学付属動物病院にて研修。
1979年東京都葛飾区に動物病院を開院、院長に。現在に至る。
東京都獣医師会所属。

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