犬と猫のペット保険|いぬとねこの保険

お電話でのお問合せは0120-34-9766営業時間:平日10:00〜17:00 土日・祝日・年末年始を除くお電話でのお問合せは0120-34-9766営業時間:平日10:00〜17:00 土日・祝日・年末年始を除く メニュー

犬の血便の症状と原因・治療方法も解説

愛犬の便に血が混ざっていたら、身体のどこかで出血が起こっているサインです。危ないものを誤食してしまっていたり、感染症や疾患が原因で出血していたりする可能性もあります。今回は、犬の血便の種類や原因、考えられる病気などを解説します。愛犬の血便に不安を抱いている方は、ぜひ参考にしてください。

犬

犬の血便の種類

ケージの中で立つ犬


血便とは、消化管の粘膜から出血が起こり、便に混ざって排出されてしまう状態です。
血便の種類には、主に以下の3つがあります。

  • 赤い血が混ざった血便
  • 黒色のタール便
  • ゼリー状の血便

それぞれについて見ていきましょう。

赤い血が混ざった血便

便に赤い血(鮮血)が混ざっている場合は、肛門に近い部分から出血していると考えられます。大腸、直腸などから出血している可能性が高いです。また、肛門が傷ついて出血しており、便に血がついている場合もあります。

黒色のタール便

黒色のタール便が見られる場合は、胃や十二指腸、食道など、肛門から遠い部分から出血している可能性が高いです。血液は、時間が経つと酸化して黒っぽくなります。つまり、出血してから排出されるまでの時間が長く、酸化していると考えられます。

また、口の中で出血しており、飲み込んだ血が便と一緒に排出されている場合もあります。

ゼリー状の血便

ゼリー状の便に血が混ざっている場合は、腸に何らかの異常が起こっていると考えられます。これを粘膜便と呼び、腸から分泌される粘液や剥がれた粘膜が便と一緒に排出されている証拠です。

腸から出血が起こっていると、粘膜便に血液が混ざってゼリー状の血便が見られます。

犬の血便の原因

ご飯を狙う犬


犬の血便の原因としては、主に以下の5つが挙げられます。

  • ストレス
  • 誤飲・誤食
  • 食物アレルギー・免疫疾患
  • 感染症
  • 腫瘍

それぞれの原因について見ていきましょう。

ストレス

ストレスがたまると、お腹の調子が悪くなり、血便が出る場合があります。

人間と同様、犬も環境変化によって強いストレスを抱えます。引っ越しをした、家族が増えた、ペットホテルに預けられたなどの変化が起こると、ストレスでお腹の調子を崩してしまうことがあります。

特に神経質気味な子の場合は、ストレスで血便が出てしまう可能性が高いため注意しましょう。

誤飲・誤食

誤飲・誤食によって血便が出ることも少なくありません。

例えば、つまようじや竹串などの尖ったものを誤食した結果、食道や胃腸の粘膜が傷つき、出血してしまう場合があります。

また、誤飲や誤食によって中毒を起こし、血便や嘔吐などの症状が見られるケースもあります。洗剤や殺虫剤のような人間にとっても危険なものはもちろん、人間の食べ物にも注意が必要です。特に、ねぎ類やチョコレート、ぶどう、キシリトールなどを食べると、中毒を起こしてしまいます。命を落としてしまうリスクもあるため、すぐに動物病院を受診しましょう。

食物アレルギー・免疫疾患

食物アレルギーが原因で消化管に炎症が起き、軽度の血便が見られる場合もあります。

食物アレルギーは、食べ物の中の特定の成分に対して免疫反応が過剰にはたらき、下痢や皮膚のかゆみ、嘔吐などを引き起こす病気です。犬の場合は、主に食物中のタンパク質に反応すると言われています。

食物アレルギー対策としては、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を体内に取り込まないよう注意が必要です。動物病院でアレルギー検査を行い、アレルゲンが含まれていない食事に切り替えましょう。

また、炎症性腸疾患という免疫疾患にかかっている可能性もあります。炎症性腸疾患は、免疫が異常に働き、慢性的に胃腸炎を引き起こしてしまう病気です。

感染症

細菌やウイルス、寄生虫などに感染し、消化管に炎症が起きて血便が出ている可能性もあります。感染症になると、下痢や嘔吐、食欲不振、体重減少といったほかの症状が見られることが多いです。血便以外の症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

血便から考えられる感染症については、次の章で解説します。

腫瘍

血便が治らない場合は、腫瘍ができている可能性が疑われます。消化管に腫瘍ができると、腫瘍自体から出血したり、腫瘍の周りが炎症を起こして出血したりすることがあります。また、肝臓や腎臓などに腫瘍ができると、腫瘍が胃腸を圧迫して出血が見られることがあります。

悪性腫瘍の場合、完治や寛解を目指すためには早期発見・早期治療が不可欠です。初期であれば手術で切除できますが、進行すると抗がん剤治療が必要になります。ほかの場所に転移してしまう可能性もあるため、気になる症状が見られたらすぐに獣医師に相談してください。

犬の血便から考えられる病気

診察のイメージ


犬の血便は、病気のサインかもしれません。命に関わる重篤な病気を抱えている可能性もあるため、少しでも異変を感じたらすぐに動物病院に連れて行くことが大切です。

ここでは、食物アレルギーや腫瘍以外に、犬の血便から考えられる病気を7つ紹介します。

出血性胃腸炎

出血性胃腸炎は、ストレスや食べ物、免疫異常などが原因で胃腸炎を引き起こし、血便や嘔吐、下痢などの症状が見られる病気です。

出血性胃腸炎は、胃腸炎の中でも原因がはっきりとはわからないもののことを指します。急に症状が現れるのが特徴で、悪化するとショック症状を引き起こし、血圧や体温の低下が見られます。

ジャムのような血便や嘔吐、血が混じった水っぽい下痢が見られる場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

血液凝固異常

血液凝固異常とは、血が止まりにくくなってしまう病気です。血液中の血液凝固因子というタンパク質が減少することで発症するとされています。

先天的に血液凝固因子が少ない場合と、何らかの病気が原因で後天的に発症する場合があります。

出血が激しいと貧血になってしまう恐れがあるため、注意が必要です。

犬パルボウイルス感染症

犬パルボウイルス感染症は、パルボウイルスに感染することで下痢や嘔吐、白血球の減少といった症状を引き起こす病気です。腸粘膜が破壊され、そこから病原体が入り込んで二次感染を引き起こす場合もあります。

パルボウイルスは感染力や抵抗性が非常に強く、ウイルスを排除するための有効な治療法は確立されていません。治療は対症療法と補助療法がメインであるため、そもそも感染しないよう予防することが非常に重要です。ワクチンを接種して予防しましょう。

鞭虫症

鞭虫症は、鞭虫という寄生虫が腸に寄生し、血便や下痢、腹痛などを引き起こす病気です。鞭虫は腸壁に噛みついて吸血するため、寄生された部分から出血し、便に混ざって血便が見られます。腸の組織が損傷を受け、消化器障害を引き起こすリスクもあります。

鞭虫は、卵を口から摂取することで感染します。鞭虫の卵は便と一緒に排泄されるため、鞭虫症にかかった動物の便が口に入らないよう注意しましょう。

ジアルジア感染症

ジアルジア感染症は、ジアルジア原虫が小腸に寄生することで、下痢や嘔吐、腹痛などを引き起こす病気です。成犬が発症するケースは少なく、ほとんどが免疫力の弱い子犬です。

感染すると、便から油が腐ったかのような異臭がするのが特徴です。

口から感染するため、鞭虫症と同様にほかの犬の便を口にしないよう注意が必要です。

コクシジウム症

コクシジウム症は、コクシジウムという寄生虫によって発症する消化器疾患です。血便や下痢、嘔吐、発熱などの症状が見られます。

コクシジウム症になると、卵が便とともに排出されます。その便を口にすることで発症するため、多頭飼いしている場合や、ペットショップからお迎えしたばかりの場合は注意が必要です。

コクシジウム症は、発症しても目立った症状が現れない場合があります。発症していることに気づかないまま、ほかのペットに感染が広がってしまうケースも少なくありません。

肛門嚢破裂

肛門嚢破裂は、肛門の両脇にある肛門嚢が破裂してしまう病気です。肛門嚢には、肛門嚢液という分泌液が溜まります。肛門嚢液は、排便時に圧迫されることで、自然と排出されることが多いです。

しかし、何らかの原因で肛門嚢液が排出されない状況が続くと、肛門嚢が破裂して皮膚が裂け、出血してしまいます。その血が便に付着し、血便が出ているように見えるというわけです。

肛門嚢が破裂すると、裂けた部分から細菌感染を引き起こしてしまう可能性があります。

肛門嚢液を自力で排出するのが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンで肛門腺搾りをお願いしましょう。

犬の血便の対処法

診察を受けるヨークシャー・テリア


ここでは、病院で治療すべきケースと家で様子を見てもよいケースについて解説します。

病院で治療すべき場合

血便が見られる場合は、基本的には動物病院を受診してください。 特に、以下のようなケースでは、早めに獣医師に相談しましょう。

  • 1日に何度も血便が出る
  • 血便が毎日続いている
  • 血の量が多い
  • 黒色のタール便が出ている
  • 血便以外にも体調に異常が見られる

中でも、下痢や嘔吐が見られる場合は注意が必要です。下痢や嘔吐が続くと、脱水症状を引き起こす恐れがあります。

また、出血が止まらず血便が続いてしまうと、貧血になる可能性があるため注意が必要です。元気がなくぐったりしている、歯茎や舌などが白っぽくなっているなどの場合は、貧血を引き起こしていると考えられます。

動物病院を受診する際は、なるべく便を持っていきましょう。血便の状態や寄生虫の有無などを確認して、原因を診断できるためです。便を持っていくのが難しい場合は、便の写真を持参しましょう。

様子を見てもよい場合

以下のケースでは、家で少し様子を見てもよいかもしれません。

  • 血の量が少ない
  • 血が出ている以外、便の色や硬さに問題はない
  • 血便以外の症状がなく元気である

思い当たる原因がある場合は、原因を取り除いて様子を見てみましょう。たとえば、最近フードを変えたばかりという場合は、前のフードに戻して様子を見ます。

血便が治るまでは、胃腸に負担がかからないよう注意が必要です。ドライフードをふやかす、フードの量を減らす、消化に悪そうなおやつは控えるなどの工夫が大切です。

なお、安静にしていてもなかなか血便が治らない場合や血の量が増えた場合、血便以外の症状が現れた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

愛犬のもしもに備えて保険に加入しましょう

飼い主に抱っこされる犬


愛犬のもしもの病気や怪我のリスクに備えるためには、ペット保険に加入すると安心です。

まとめ

獣医師とゴールデン・レトリーバー


愛犬の便に血が混ざっていたら、何らかの病気が隠れているかもしれません。ストレスや誤食、食物アレルギー、感染症、腫瘍など、さまざまな原因が考えられます。場合によっては命を落としてしまう可能性もあるため、血便が見られたら動物病院を受診しましょう。特に、血便が何日も続く場合や血便以外の異変が見られる場合は、すぐに獣医師に相談してください。