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スコティッシュフォールドの保険 | 性格・寿命・飼い方のコツなどを解説

スコティッシュフォールドは、突然変異により誕生した猫種で、品種としての歴史は他の猫種と比べて浅いです。しかし特長的な折れている耳と愛らしい姿、人懐っこい性格ゆえ、非常に人気の高い純血猫種となりました。

スコティッシュフォールドも、他の猫種と同じように怪我や病気になることがあります。今後の医療費を考えペット保険を選ぶ際には、猫種ごとの性格・身体的特徴・かかりやすい病気などを把握しておくことが大切です。

スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドの特徴

スコティッシュフォールド、顔

スコティッシュフォールドの歴史

知名度のあるスコティッシュフォールドですが、品種としての歴史はまだ浅いのが特徴です。

スコティッシュフォールドの起源は、1961年にスコットランドで発見された「スージー」という耳の折れた猫です。この猫が産んだ子猫も耳が折れており、遺伝的に耳が折れていることに気づいた夫婦が、新たな品種の確立に向けて繁殖に取り組みました。その後、ブリティッシュ・ショートヘアーやアメリカン・ショートヘアーなどとの交配が進み、現在のスコティッシュフォールドの原型が誕生します。

1977年には、CFA(THE CAT FANCIERS' ASSOCIATION, INC.)によって正式に登録されます。1994年には、スコティッシュ(スコットランドの)とフォールド(折り畳まれた耳)から、「スコティッシュフォールド」と名付けられました。

しかし、折れた耳は骨軟骨異形成であるという理由から、イギリスの猫血統登録団体であるGCCF(The Governing Council of the Cat Fancy)はいまだにスコティッシュフォールドを品種として公認していません。

スコティッシュフォールドの基本的な性格

スコティッシュフォールドの始まりとなった猫の性格が、人懐っこく賢く愛らしい性質であったため、現在のスコティッシュフォールドもその気質を引き継いでいます。そのため、とても穏やかで、子供や他の同居動物とも比較的上手く生活ができます。好奇心も強く遊び好きで甘えん坊です。相手にしてもらえないとストレスを感じてしまいますが、甘やかしすぎには注意しましょう。

大きさやサイズなど身体的特徴

スコティッシュフォールドのボディタイプは、セミコビーです。セミコビーは、コビーよりもやや小さく、四肢や胴体、尻尾が長いのが特徴です。丸みのある四肢や顔も特徴的で、比較的がっしりした体格を持っています。

大きさの目安は以下のとおりです。
・体長:約60cm
・体重:オスは約3〜6kg、メスは約2.5〜4.9kg

スコティッシュフォールドは、生後3ヶ月で体重が1kgを超え、約1年で成猫になることが多いです。猫の中では平均的なサイズと言えます。

スコティッシュフォールドの立ち耳・垂れ耳の違い

スコティッシュフォールドの最大の身体的特徴は、折れた耳です。しかし、実は全てのスコティッシュフォールドが垂れ耳というわけではありません。折れた耳は遺伝子の突然変異が原因であり、垂れ耳と一般的な立ち耳の2種類のスコティッシュフォールドがいるのです。

垂れ耳になる遺伝子を持つスコティッシュフォールドは、全体の3割ほどです。生まれてすぐは立ち耳ですが、生後2週間~1ヶ月ほどで垂れ耳になります。その時期に耳が折れなかった猫は、立ち耳のまま成長するのです。立ち耳のスコティッシュフォールドが多い理由は、アメリカン・ショートヘアとかけ合わせる場合が多いからです。このようなスコティッシュフォールドは「スコティッシュ・ストレート」と呼ばれることもあります。

スコティッシュフォールドの被毛・毛色について

スコティッシュフォールドには長毛種と短毛種が存在しますが、多いのは短毛種です。短毛種はスコティッシュフォールドのもともとの被毛タイプであり、愛くるしい姿と毛並みの良さから人気を集めています。一方、長毛種は交配によって人工的に誕生したタイプです。お手入れは大変ですが、優雅で豪華な印象を与えます。

長毛タイプは、毛色もさまざまで、白や黒をはじめ、クリームや赤茶、ブルーなどが存在します。単色だけでなく、他の色が混ざっている場合も多いため、毛色のバリエーションが極めて豊富です。

人気が高いのは、赤茶です。特に、赤に茶色の縞模様が入った「レッドタビー」は、高い人気を誇ります。また、グレーがかったブルーの個体は、もともと日本には存在せず、近年人気が高まっています。

白・黒・茶の3色が入ったキャリコ、いわゆる三毛猫がいるのも特徴です。スコティッシュフォールドの場合は、白・クリーム・グレーの淡い3色の被毛を持つ「ダイリュートキャリコ」が中心となっており、ほかの三毛猫よりも希少価値が高いため人気を集めています。

毛色だけでなく、縞模様やまだらなど、柄のバリエーションも豊富です。

人気の理由・飼い方のコツ

スコティッシュフォールド、リビング


人気の理由としてまず挙げられるのが、まん丸の顔に、折れた耳の愛らしい姿でしょう。また性格も甘えん坊で人懐っこく穏やかなため、他の動物とも比較的仲良く暮らせます。あまり鳴くこともなく、運動量も多くないため、マンションなどの集合住宅でも比較的飼いやすい品種です。

スコティッシュフォールドを飼う際は、肥満にならないよう注意が必要です。肥満になると骨や関節の負担がかかります。去勢・避妊後は食欲増加のケースが多いので注意しましょう。スコティッシュフォールドに多く見られる関節の遺伝性疾患もあるため、あまり負荷をかけないようにしてください。遊ぶ時もキャットタワーに階段をつけるなど、負担を軽くする環境づくりを心掛けましょう。

また折れ耳の場合は、通気性が良くないため耳に炎症が起きやすいです。耳を触られるのことが苦手な猫が多く、掃除は難しいため、動物病院で定期的にチェックしてもらいましょう。

スコティッシュフォールドの寿命

スコティッシュフォールド、ソファ、寝顔


スコティッシュフォールドの平均寿命は、10〜13歳です。猫の平均寿命は約14歳と言われており、平均よりやや短いことがわかります。スコティッシュフォールドは遺伝的な病気にかかりやすいため、注意が必要です。スコティッシュフォールドと長く一緒に過ごすためには、かかりやすい病気・ケガについて理解し、健康管理を徹底しましょう。

スコティッシュフォールドのかかりやすい病気・ケガ

スコティッシュフォールド、獣医、診察


スコティッシュフォールドは歴史が浅く、それゆえ近親交配が頻繁に行われてきました。そのため、残念ながら病気にかかりやすい猫種です。
特徴的な垂れ耳には、遺伝性骨形成異常の遺伝子が含まれているため、骨軟骨形成異常が好発します。また内蔵奇形を含む内臓疾患も多く、遺伝的形質が原因と考えられています。よくスコ座りと呼ばれるスコティッシュフォールド特有の手足を投げ出したような座り方をするのも、遺伝性疾患による痛みを軽減するためではないかと言われています。また、垂れ耳の場合は耳が蒸れやいため外耳炎なども発症しやすいので注意しましょう。

骨軟骨形成異常

耳折れや短足の猫にみられる遺伝性疾患で、主に手首・足首の関節、膝に骨でできたこぶ(骨瘤)が形成される病気です。骨瘤が神経を圧迫するため痛みが生じ、歩行困難などの症状が見られます。スコティッシュフォールド同士で交配する場合に発生する病気です。

外耳炎

折れ耳は通気性が悪いため、湿気がこもり耳垢や細菌が繁殖しやすいため外耳炎になりやすい形状の耳です。外耳炎では、頭をしきりに振る、耳を頻繁に掻く、頭を床や壁に擦り付けるといった仕草がみられ、耳が臭い、耳垢が多い、外耳や耳介が腫れるなどの症状が見られます。また耳ダニ感染症も起こりやすいです。黒っぽいワックス状の耳垢が生じ、激しいかゆみが起こります。

肥大型心筋症

主に左心室の心筋が内側に向かって肥大し、心室の拡張機能に障害が起こる疾患です。拡張障害により肺から心臓への血液循環が悪くなるため、進行すると心不全や心臓内で血栓ができやすくなり、二次的に他の疾患を引き起こします。

尿路結石症(尿石症)

スコティッシュフォールドに限らず猫全般に起きる疾患で、腎臓、尿管、膀胱、尿道の広い範囲で結石や結晶ができる疾患です。

多発性嚢胞腎

遺伝性の疾患と考えられており、腎臓に3個以上の嚢胞がある場合を多発性嚢胞腎と呼んでいます。嚢胞が腎臓を圧迫することで、正常な腎臓組織が減り腎不全を起こし、命を失う可能性がある病気です。

スコティッシュフォールドに必要な補償内容

スコティッシュフォールド、注射、病院

尿石症で「入院6日間、通院5日間、手術1回」が必要になった場合

傷病別の必要な補償内容

筋骨格系疾患

骨軟骨形成異常の治療は、主に内科的治療と外科的治療に分かれます。どちらも長期的な治療が必要となり、手術の場合は数十万という高額な治療費がかかるケースもあります。定期的な通院が必要な場合も多いです。これらの病気への備えのためには、通院・入院・手術のフルカバータイプがおすすめです。


耳の病気

細菌感染や耳ダニによって起こる外耳炎は、スコティッシュフォールドの代表的な病気です。特に、垂れ耳の個体は蒸れやすくかかりやすいです。症状が改善しても再発するケースも多いため、きちんと完治させる必要があります。外耳炎については、通院のみの限定補償型でも問題ありませんが、再発のリスクを考慮すると、限度日数や限度回数のないペット保険が良いと言えます。


泌尿器系疾患

尿石症は主に内科的治療と外科的治療に分かれます。どちらも長期的な通院・投薬治療が必要となり、重篤化し手術となった場合は数十万という高額な治療費がかかるケースもあります。再発する可能性も非常に高く、結石までに至らなくとも結晶が生じる可能性もあります。また、腎臓に関わる病気にもかかりやすいです。これらの病気への備えのためには通院・入院・手術のフルカバータイプで限度日数や限度回数のないペット保険がおすすめです。

スコティッシュフォールドのペット保険の選び方のポイント

ペット保険、イメージ、書類


肥満にならないような体重管理ができれば、基本的には健康なスコティッシュフォールドですが、ペット保険選びにおいては、飼い主さんのライフスタイルや経済力にあったものを選ぶことが大切です。

年齢ごとの病気・ケガの注意点まとめ

スコティッシュフォールド、猫、リラックス

子猫(0-1歳)

この時期にまず気をつけたいのは、骨軟骨形成異常や多発性嚢胞腎などの遺伝性疾患です。残念ながら完治は難しいですが、早期発見・治療につなげるためにも定期的に病院で検診をしてもらいましょう。発症しやすいのは折れ耳と言われていますが、立ち耳もこれらの遺伝性疾患が発症する可能性はありますので注意しましょう。スコテッシュフォールド独特の仕草で足を前に投げ出して座る「スコ座り」はかわいらしいのですが、実は関節の痛みからあのような体勢をとっているともいわれています。

また、子猫を迎える際、どのような所から迎えるのか評判などもよく調べたうえで選ぶことをお勧めします

成猫(1歳- 6歳)

折れ耳は通気性が悪く湿気がこもるため、耳垢や細菌が繁殖しやすく外耳炎にかかりやすいです。頭をしきりに振り床や壁に擦り付ける、耳を頻繁に掻くといった仕草が見られ、耳が臭い、耳垢が多い、外耳や耳介の腫れなどの症状が起こります。猫は耳を触られることが苦手なケースが多いため自宅でのケアは中々難しいかもしれません。予防のためにも定期的に病院でケアしてもらうのもおすすめです。また、猫に多い尿石症にも注意が必要です。トイレの様子を観察し、いつもと異なる行動がないかチェックしましょう。

老猫(7歳以降)

年齢を重ねてくると心臓が弱るため、関節と同様に負担を最小限にできるような生活を心がけましょう。特に、肥大型心筋症は若い時も発症することもありますが、高齢期によく発症しうる遺伝性疾患です。早期発見・治療につなげるためにも、定期的に動物病院で検診を受けるようにしましょう。また、肥満にならないよう、食事コントロールをしっかり行うことも大切です。

アルファ動物病院院長鍋島先生

監修獣医師

鍋島淳 (アルファ動物病院院長)

東京大学卒業後、同大学付属動物病院にて研修。
1979年東京都葛飾区に動物病院を開院、院長に。現在に至る。
東京都獣医師会所属。

<アルファ動物病院>

猫種分類表

猫は猫種によってサイズによって保険料のちがいはございません

下記は大まかな猫種を記載させていただいておりますが未記載の猫種であっても保険料は同じです。

猫種