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猫の鼻水の原因とは?病気の可能性や病院での治療の流れ、自宅での対処法|猫の保険

人間と同じように、猫も鼻水が出ることがあります。一時的なものであればそこまで気にする必要はありませんが、鼻水がずっと出ていたり、鼻水の他にも何か症状が出ているようであれば注意が必要です。
この記事では、猫の鼻水の原因や、考えられる病気、対処法について詳しく解説します。
愛猫の鼻水が気になっている方や、自宅での対処法を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

猫、見上げる、子猫

猫の鼻水の原因とは?

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猫の鼻水の色にはいくつか種類があり、その色や状態によって原因も変わります。

◼️緑がかった黄色の場合
鼻水の色が、緑がかった黄色で膿っぽく臭いがあるようであれば、細菌やウイルスによる感染症や歯の炎症に関連するものが疑われます。
粘り気が強く、色の濃いものほど重症化している可能性があります。

◼️ピンク色の場合
鼻水が赤かったり、ピンクがかっている場合は、血液が混じってることが多いです。
鼻炎の悪化やケガによる鼻粘膜からの出血などが挙げられます。

◼️鼻血
ケガをして鼻血が出る以外にも、鼻腔内腫瘍の場合は、慢性的に人の鼻血のような鼻出血を伴うこともあります。

◼️透明の場合
にごりがなく、さらさらとした透明な鼻水が出ている場合は、季節性のアレルギーやウイルス性の初期症状であることが多いです。また、異物刺激による可能性もあります。

上記のような鼻水が出る際に、あわせて以下のような症状が起こることがあります。

・くしゃみ(ウイルスや細菌による感染症を起こしている場合・アレルギーの場合)
 猫のくしゃみについて詳しく知りたい方はこちら

・発熱(ウイルスや細菌による呼吸器感染症を発症した場合)
・目やに(ウイルスや細菌感染症、クラミジアの可能性)

細菌感染症やクラミジアはワクチン接種で予防することができます。
大切な愛猫のために、子猫のうちからワクチンを打つようにしましょう。
ワクチンについての詳細はこちら

猫の鼻水の原因として考えられる病気はある?

猫、横になる、横を向く


猫の鼻水にはさまざまな病気が潜んでいます。愛猫の健康を守るためには、病気の原因や対策を知ることが大切です。ここからは、鼻水から考えられる病気や対処法を詳しく解説します。

1:猫風邪

くしゃみや鼻水が出る際に、まず疑われるのは「猫風邪」です。
猫風邪は主に呼吸器の感染症で、猫ヘルペスウイルスが原因の「猫ウイルス性鼻気管炎」や、猫カリシウイルスによる「猫カリシウイルス感染症」を総称していいます。

症状は人間の風邪と似ており、鼻水とくしゃみの他に、食欲不振、発熱、場合によっては口内炎や結膜炎などの症状もあらわれる可能性があります。
鼻水の色が、初めは透明でサラサラしていたのに、しばらく経つと黄色や緑色になり、粘りっけが出てきた際には、猫風邪を疑いましょう。

猫風邪は、子猫や老猫にとっては命を脅かす危険な病気です。
上記のような症状が見られた際には、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

また、猫風邪は感染力が強く、感染猫と接触すると高い確率で感染するので、他の猫との接触に注意するようにしてください。
猫風邪の最も効果的な予防方法は、ワクチン接種を行うことです。
ワクチン接種は、100%感染を防ぐものではありませんが、万が一発症しても、重症化せずに留めることができます。
猫風邪についてより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

2:鼻炎

猫の鼻炎は、鼻の粘膜の炎症により、膿が混じった鼻水や、透明な鼻水、咳、くしゃみなどの症状がみられる状態です。主に猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスなどの感染が、鼻炎の原因となります。
ウイルスによって症状に多少の違いがあり、猫ヘルペスウイルスによる猫ウイルス性鼻気管炎では、瞼や目尻の粘膜が赤く腫れる結膜炎や、角膜炎といった目の症状が同時に起こることが多いです。一方、猫カリシウイルス感染症では、口内炎や歯肉炎などといった口に関わる症状がみられます。
猫風邪と同様、ウイルス性鼻炎も子猫や老猫にとっては命を脅かす危険な病気です。
上記のような症状が見られた際には、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

3:異物

鼻水が出たり、鼻詰まりを起こす原因として、ハウスダストなどの異物の混入も挙げられます。口呼吸をしていたり、鼻水と同時にくしゃみをしているなどの症状が見られたら、異物を吸った可能性を疑いましょう。
異物が原因の鼻水の場合、透明でサラサラした状態の鼻水が出ることが多く、症状がすぐに収まれば特に心配する必要はありません。 しかし、時間がたっても鼻水が収まらなかったり、苦しそうな様子であれば、速やかに動物病院へ連れて行きましょう。

4:腫瘍

鼻水の症状の他に、くしゃみや鼻血・顔の腫れなどが見られる場合、「鼻腔内腫瘍」の可能性があります。鼻腔内腫瘍とは、鼻の中にできる腫瘍全般を指し、猫で鼻の中に腫瘍ができる場合は、悪性腫瘍のことが多いです。進行すると、鼻のあたりが腫れて顔が変形してしまいます。この疾患は多くは中高齢の猫に発症しますが、若齢での発症も比較的多く認められます。鼻腔内腫瘍は発症すると、平均寿命は6〜9ヶ月、1年生存率は20%と言われている恐ろしい病気です。少しでもおかしいなと思ったら、すぐに動物病院に連れて行くようにしてください。

5:クリプトコッカス症

クリプトコッカス症とは、クリプトコッカスという種類の真菌(カビ)に感染することで様々な症状が現れる病気です。
クリプトコッカス症は吸入により感染するので、鼻腔や肺での呼吸器症状がよく見られます。主にくしゃみや鼻水、食欲不振などです。
健康な猫がクリプトコッカスに感染しても、症状が出ないことも多いですが、ネバネバした鼻水や、血が混じった鼻水が出ている時は感染している可能性があります。

6:歯周病

歯周病が原因で、鼻水が出ることもあります。歯周病とは、歯垢の中の細菌が原因となって起こる炎症です。歯周病の症状が進行すると、歯を支える骨が溶けていき、最終的に鼻まで繋がる管ができます。この管から、口に入った雑菌が鼻に入り、刺激されることで、鼻水やくしゃみが出るようになるのです。

7:肺炎

肺炎とは、病原体が肺に感染することで、肺が炎症を起こす病気です。
猫の肺炎は、2つのケースに分かれています。初めのうちはくしゃみや鼻水などの風邪のような症状が現れ、徐々に悪化して呼吸状態が悪くなるケースと、前触れもなく、短期間で急に呼吸状態が悪くなり、最悪の場合死に至るケースです。
気になる症状が見られたら、すぐに動物病院に連れて行くようにしてください。

8:猫ウイルス性鼻気管炎

猫ウイルス性鼻気管炎は、猫ヘルペスウイルスによって起こる猫風邪の一種です。
感染猫のくしゃみや分泌液などから感染します。人間と同じように鼻水やくしゃみ、発熱、食欲不振などがみられる他、結膜炎などの目の症状も現れるのが特徴です。
通常は2週間ほどで完治しますが、子猫や老猫は重症化する可能性が高いので、症状が見られた際には、早めに診察してもらうのが良いでしょう。

9:猫クラミジア感染症

クラミジアは細菌のひとつで、猫に感染すると、人間の風邪と同じような症状が見られる猫風邪の一種です。猫クラミジア感染症では、主に結膜炎や鼻炎が現れます。特に生まれて間もない子猫は重度の結膜炎になりやすいので、早めに病院へ連れて行くようにしましょう。

猫の鼻水で病院に行く目安は?

子猫、病院、抱かれる


猫も人間と同じように、生理現象として鼻水が出ることがあります。
そのため、水を飲んだ後や、ホコリやニオイなどの外的刺激により、生理現象として一時的にくしゃみや鼻水が出る場合は、様子を見ていいでしょう。

しかし、連続したくしゃみが何日も続いたり、粘り気のある鼻水や目やになどの目の炎症が見られた際には注意が必要です。何らかの病気やアレルギーの可能性があるので、早めに動物病院を受診するようにしてください。

また、鼻水の原因となる鼻炎や副鼻腔炎、鼻腔内腫瘍がひどくなると、猫は呼吸がしづらくなります。猫が口を開けて、苦しそうに呼吸をしている場合は、危険な状態なので急いで病院へ連れて行ってください。

他にも、ぐったりしていて元気がなかったり、体が熱っぽい場合なども危険な状態です。
一刻を争う事態になることもあるので、少しでも異変を感じたらとにかく病院へ行ってくださいね。

猫の鼻水で受診する際の流れ

なかなか鼻水が止まらず、症状が悪化する際には、病院へ連れて行きましょう。
病院では、猫の鼻水が「いつから出ているのか」「どんな色や状態なのか」「他に気になる症状はないか」「悪化しているかどうか」といった情報を伝えられるようにしてください。
また、鼻水の他にも症状が出ている際には、その症状の詳細や、どのタイミングで見られたかどうかもメモしておきましょう。

猫の鼻水の治療について

病院で原因がわかったら、薬を処方してもらいます。
薬をもらったら、しっかりと容量・用法を守って与えるようにしてください。
感染症の場合は根気強い投薬が必要になります。猫が嫌がるからといって諦めることなく、きちんと治療してあげましょう。
感染症やアレルギーの場合は、飲み薬が基本的ですが、腫瘍や異物による場合は、まずはレントゲンやCT、内視鏡検査を行います。鼻の中に異常がないか調べたうえで、腫瘍切除や異物摘出など、外科的な治療を行います。
また、歯周病に関連した鼻水の場合は、抜歯をはじめとした、口腔内処置を行います。

自宅でできる猫の鼻水の対処法は?

猫、顔


鼻水が出たまま放っておくと、固まって取れにくくなってしまい、皮膚炎の原因にもなってしまいます。こまめにコットンやティッシュで拭き取ってあげるようにしましょう。
固まっている場合は、無理に強くこすると皮膚を傷つけてしまって逆効果です。
ぬるま湯で湿らせたタオルやコットンでふやかしてから、優しく拭き取ってあげましょう。

愛猫のもしもに備えて保険に加入しましょう

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鼻水が症状として現れる病気には、軽度のものから重度のものまで様々です。
また、猫の病気やケガは、予兆なくいきなりやってくることもあります。突然の手術で高額な医療費がかかる場合もあるでしょう。
そんな愛猫の"もしも"の時のために、ペット保険に入ることをおすすめします。高額になりがちなペットの診療費に備えることで、いざという時に十分な治療を受けさせることができます。

まとめ

猫、見つめる


今回は、猫の鼻水の原因や、病気の種類や対処法について詳しく解説しました。
鼻水が症状として現れる病気には、命に関わる恐ろしい病気も少なくありません。
病気によっては長期にわたって通院する必要があります。
そんな時にペット保険に加入していれば、もしもの時に安心して治療ができます。ペット保険にはさまざまなプランがあり、どれも補償内容が異なるので、愛猫がかかりやすい病気を理解し、必要性に応じたペット保険を選べるようにしましょう。