犬と猫のペット保険|いぬとねこの保険

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メイン・クーンの保険 | 性格・寿命・飼い方のコツなどを解説

メインクーンは、ゴージャスな長毛と大きな体格が特徴の猫です。その大柄な見た目とは裏腹に、優しく人懐っこい性格で他の猫はもちろん、犬や子供とも仲良くなれる穏やかさを持ち合わせています。寒暖の厳しい気候風土に適応してきた丈夫な猫ではありますが、遺伝的病気にかかりやすいため、猫全体の寿命と比較するとやや短めと言われています。メインクイーンを長く大事に育てるためには、今後発生しうる医療費を考慮した上でペット保険を選びましょう。予算やニーズに合った適切なペット保険を選ぶために、この記事ではメインクーンの特徴やなりやすい病気・ケガについて解説します。

メインクーン

メインクーンは飼いやすい?

メインクーン、階段、寝そべる


メインクーンは大きな体格をしていながらも温厚で人懐っこい性格から、「穏やかな巨人」という別名を持ちます。また、ネズミを狩るワーキングペットとしても人々と暮らしてきた歴史があり、飼い主に忠実でしつけやすい一面も持ち合わせています。そのため、比較的飼いやすく、猫を初めて飼う方にもおすすめの猫種です。

メインクーンの歴史・背景

メインクーン、見つめる


メインクーンはアメリカ・ニューイングランド地方で最も古い猫種です。猫種名の「メイン」は原産であるアメリカのメイン州、「クーン」はアライグマに由来するとされています。実際にメイン州では、メインクーンが「州猫」として認定されています。メインクーンの誕生したルーツには諸説あり、中にはその見た目から、猫とアライグマとの交配で呼ばれたとのユニークな説もあるほどです。一般的には、ヴァイキング(北欧ゲルマン族)が船に乗せてきた猫が現地にいる猫と交配し、アメリカに渡ったのがはじまり、という説が最も有力と言われています。

現在に至るまでの歴史

メインクーンはハンティング能力が高いことから、600年頃からネズミなどの害獣を捕まえる「ワーキング・キャット」として人々に飼われるようになりました。1860年頃に初めてメインクーンとしてお披露目され、19世紀には人気猫種の1つとなりました。しかし、人々のトレンドがペルシャなどのエキゾチックな猫種に移り変わったことで人気がなくなり、一時期は絶滅の危機にまで陥ったのです。そこで、1950年代にメインクーン協会が設立され、メインクーンの頭数を増やす活動が始まりました。結果、メインクーンは絶滅の危機を乗り越え、1976年にようやく猫血統登録機関であるCFAから正式に公認されました。

メインクーンのサイズ

メインクーン、茶色


メインクーンは世界一大きな猫種です。平均体重はオスが6〜8kg、メスが4〜6kgであり、去勢したオスは10kgを超えるケースもあります。体長は約100cmまで成長します。
また、一般的な猫の成長期間は1年ですが、メインクーンの成長期間は1〜3年かかると言われており、長い時間をかけて成猫になります。1年目以降は体重の増加が緩やかになっていくので、1年経った時点で、平均体重くらいになっているかどうかチェックしてみるといいでしょう。

メインクーンの外見の特徴

メインクーン、灰色、寝そべる


メインクーンの特徴といえば、なんといっても体格の大きさが特徴です。実はメインクーンは「世界一体の長い猫」としてギネス記録を保持しています。現在記録を保持しているのはイタリアに住んでいるバリベル君で、全長は120cmもあります。また、尻尾が長いこともメインクーンの大きな特徴です。メインクーンの尻尾はふわふわしてボリュームがあり、さらにしっかりとした長さがあります。「世界一尻尾が長い猫」としてギネスに登録されたことがあるメインクーンは、44.66cmもの尻尾を持ちます。マフラーの代わりになるくらいの長さです。

被毛・毛色

メインクーンのもう1つの大きな特徴として、長いフワフワのボリュームのある被毛が挙げられます。被毛は「シャギーコート」といわれ、毛の長さが不揃いで光沢があり、耐水性を兼ね備えているのがポイントです。また、首やお腹、尻尾周りには特にボリュームがある飾り毛が生えています。

さらに、毛色のバリエーションが豊富なのもメインクーンの特徴の1つです。メインクーンに決まった毛色はなく、さまざまな毛色や毛柄が生まれます。代表的な色は黒・白・青・赤・クリーム・シルバーです。柄はしま模様のタビー柄・バイカラー・単色(黒や白)・キャリコ(三毛)・トーティ(黒×茶)・スモーク(黒いしま模様)などが認められています。

メインクーンの性格

メインクーン、一点を見つめる、灰色


メインクーンは、がっしりとした大きな体格の見た目とは裏腹に、非常に穏やかで優しい性格です。猫は独り行動が好きで、あまり人に懐かないイメージが一般的ですが、メインクーンは人懐っこい性格をしていて、飼い主と共に行動することを好みます。協調性や環境適応能力も優れているので、猫はもちろん子供や犬など他のペットとも仲良く過ごせるでしょう。ネズミ退治をするワーキングキャットとして人々と昔から過ごしてきたこともあり、飼い主に忠実でしつけやすい一面も持っています。

また、メスとオスでは性格が異なります。メインクーンのオスは比較的大人しく、甘えん坊の傾向が強いです。一方、メスはオスより活発で単独で動き回ることが多く、独立心が強い傾向があります。

メインクーンを飼う方法

メインクーン、子猫


メインクーンを迎え入れる方法として、ペットショップやブリーダーから引き取る方法や、保護猫の里親になるなどの方法があります。それぞれにメリット、デメリットがあるため、どこからお迎えするかをしっかりと考えたうえで決定しましょう。

メインクーンを飼うときのポイント

メインクーン、2匹、子猫


メインクーンは温厚で優しく非常に飼いやすい猫種だといえますが、大きい体格の持ち主であり、活発的な性格のため、飼う際に気をつけるべきことがあります。この章では、メインクーンを飼う際に気をつけるべき5つのポイントを解説します。

十分なスペースを用意する

メインクーンは体が大きい猫なので、飼う際には十分なスペースを用意してあげると良いでしょう。また、体が大きいと動きも大きくなるため、障害物をなるべくなくした空間を作ったり、遊ばせるときには周囲にあるものを片付けたりなど工夫が必要です。

体格にあった大きなケージを用意する

猫は、基本的に明け方や夕方に活発的に行動します。そのため、日中に安心して休息を取れるスペースを用意してあげましょう。メインクーンは体格がしっかりしているため、ケージ飼いをする際には成猫した際にも使用できるような大きめのケージを選ぶことをおすすめします。

年齢と目的に応じたごはんを用意する

主食には、必要な栄養素がしっかりと網羅されている総合栄養食を与えましょう。パッケージの裏に総合栄養食と記載されているキャットフードを選ぶようにしてください。食いつきが悪い場合は一般食を組み合わせることがおすすめですが、一般食は栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には適していません。一般食を与える際は、必ず総合栄養食と混ぜてください。猫の成長段階によって、必要とされる栄養素は異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア用」など、そのときの猫の年齢や目的にマッチしたキャットフードを選びましょう。

また、メインクーンは長毛かつ毛が抜けやすいため、毛玉を沢山飲み込んでしまうことが多い猫種です。毛玉に配慮したフードを与えるのもおすすめです。

1日5分以上は遊ぶようにする

元々ネズミ狩りとして人間のワーキングキャットだったメインクーンは、ハンター気質で活発な猫種です。遊ぶことが大好きなので頻繁に遊んであげるようにしましょう。本能が満たせないと、ストレスで病気になってしまう場合もあります。最低でも1日に5〜10分は遊ぶ時間を確保するようにしてください。また、猫は元々高いところにのぼるという習性があります。メインクーンは体が大きいため、キャットタワーや棚を置くなど、屋内という限られたスペースでも沢山の活動量ができるように工夫するとよいでしょう。

こまめなブラッシングをする

メインクーンは長毛でボリュームのあるしっかりとした被毛に覆われているため、こまめなブラッシングを行う必要があります。まずは、ピンブラシで全体のもつれをほぐすことから始めてあげましょう。その次に、スリッカーブラシで全体を丁寧にとかしてあげてください。秋や冬などの乾燥しやすい季節には静電気が起きやすいので、ブラッシングスプレーを使うのもおすすめです。

また、ブラシでは取れきれない汚れを取るために、定期的にシャンプーをするようにしましょう。猫は水を苦手とするため、シャンプーも嫌がる傾向があります。しかし、メインクーンのような長毛の猫の毛並みの美しさを保つために、シャンプーしてあげることが大切です。

メインクーンにおすすめの食事

キャットフード、カリカリ


肉食動物である猫の健康を維持するためには、十分な動物性たんぱく質を与える必要があります。特にメインクーンは体格が大きいため、良質な動物性たんぱく質をたっぷり含んだキャットフードを与えるようにしましょう。

また、長毛のメインクーンは、毛づくろいの際に毛玉を飲み込んでしまう機会が非常に多いです。そのため、毛玉が便と一緒に排出しやすくなるように、食物繊維を多く含んだキャットフードを与えるようにしましょう。

フードには、ドライタイプとウェットタイプがあります。総合栄養食はドライタイプが多いですが、猫はあまり水分を取らないため、ウェットフードも取り入れて摂取する水分量を増やせるようにしましょう。ドライフードとウェットフードを組み合わせて与えるのが好ましいです。

メインクーンの寿命

メインクーン、横顔


メインクーンの平均寿命は11〜14年前後です。メインクーンは遺伝的病気にかかりやすいため、比較的寿命が短いといわれていますが、猫の寿命は大体10〜15年であることを考えると、特段短命というわけではありません。人気の猫種であるスコティッシュフォールドやロシアンブルーなどと比較しても、平均寿命に大きな差は見られません。

成長に必要な十分な食事を与えること・定期的に健康診断を受けさせること・予期せぬ事故が起きないように室内飼いを徹底することの2つに気をつけることが、長寿の秘訣です。

メインクーンのかかりやすい病気・ケガ

メインクーン、逆さま、顔


メインクーンは、遺伝的病気にかかりやすいと言われています。また、特に白い被毛のメインクーンには注意が必要です。白いメインクーンはメラニン色素が少ないため、紫外線に弱いという特徴があります。さらに、オッドアイになる確率が高いとされています。

メインクーンを長く大切に育てるためには、メインクーンがかかりやすい病気について理解することが大切です。ここでは、メインクーンがかかりやすい5つの病気について紹介します。

「毛球症」

毛球症とは、猫が毛づくろいをする際に飲み込んだ毛によって引き起こされる消化器の病気です。特にメインクーンは長毛のため他の猫種と比べて比較的かかりやすい傾向があります。

飲み込んだ毛が胃のなかで毛球になってしまうと、胃粘膜を刺激したり、小腸の出口をふさいだりしてしまいます。嘔吐や便秘、食欲がなくなる、などがよくある症状です。軽度であれば市販の毛玉除去剤で治せますが、それでも治らない場合は早急に病院で診てもらいましょう。

「多発性のう胞腎」

多発性のう胞腎は、遺伝性の病気です。腎臓にのう胞(内部に水の溜まった袋)ができて組織を圧迫し、腎不全を引き起こしてしまいます。猫の染色体に含まれる遺伝子の変異で発症する病気です。

症状としては、水を沢山飲む・尿の量が増える・食欲不振・脱水、嘔吐などが挙げられます。遺伝子の病気なので完治させることは難しく、投薬によって症状を緩和させることしかできません。

「肥大型心筋症」

肥大型心筋症は、心臓が厚くなりすぎて心臓の機能が低下する心臓病の1つです。中年以降に多く見られ、オスのメインクーンに発症しやすいと言われています。この病気も遺伝子の病気であり、現状完治させることはできません。

初期は無症状ですが、進行すると食欲不振・呼吸困難・舌が青紫になる・後ろ足の麻痺などが表れます。心不全なども起こってしまい、突然死の可能性もある非常に怖い病気です。心雑音や気になる症状が表れた場合は、直ちに病院へ行きましょう。

「脊髄性筋萎縮症」

脊髄性筋萎縮症は、脊髄の運動神経細胞が消失し、筋力の低下や萎縮が起こってしまう遺伝性疾患です。脊髄の神経は体幹や四肢の筋肉を動かす非常に重要な神経であり、生後3〜4ヶ月で発症し、短命になる危険性があります。

両親のどちらかがこの病気の場合、子供にも100%の確率で発症します。遺伝性の病気なので、残念ながら現代医学では治すことができません。最初に後ろ足に症状が現れ、徐々に震えたりジャンプができなくなったりします。

「ピルビン酸キナーゼ欠損症」

ピルビン酸キナーゼ欠損症とは、赤血球に存在するピルビン酸キナーゼという酵素が足りなくなり、赤血球が破壊されて貧血を引き起こす病気です。血管内で赤血球が壊れていくので、慢性的な貧血になってしまいます。

症状は、口や耳、歯茎の粘膜などが白くなる(貧血)・疲れやすくなる・呼吸が速くなるなどです。この病気も遺伝性の疾患であるため、予防法はありません。しかし、事前に遺伝子検査によって発症の可能性を確認することはできます。

メインクーンの病気やケガに備えて"ペット保険"に入りませんか?


メインクーンは他の猫種と比べると比較的丈夫ではありますが、もちろんさまざまな病気にかかる可能性もあります。病気によっては、高額な手術が必要になったり、長期にわたって治療が必要になったりする場合もあるのです。

メインクーンを安心して育てるためには、もしもの時に備えて、ペット保険に入ることがおすすめです。高額になりがちなペットの診療費に備えることで、いざという時に十分な治療を受けさせることができます。

まとめ

メインクーン、上目遣い


今回はメインクーンについて紹介しました。メインクーンは大きい体格をしていながらも温厚で人懐っこく、世界的に人気のあるとても魅力的な猫種です。しかし、遺伝的疾患にかかる可能性が高い猫種でもあります。ペット保険では原則として遺伝子疾患は補償の対象外となりますが、大切なペットと長く暮らすためには、その他の傷病に対する治療に備えてペット保険に入ることを検討してみてはいかがでしょうか。ペット保険にはさまざまなプランがあるため、ご自身のニーズや予算にあった保険を選ぶようにしましょう。

アルファ動物病院院長鍋島先生

監修獣医師

鍋島淳 (アルファ動物病院院長)

東京大学卒業後、同大学付属動物病院にて研修。
1979年東京都葛飾区に動物病院を開院、院長に。現在に至る。
東京都獣医師会所属。

<アルファ動物病院>

猫種分類表

猫は猫種によってサイズによって保険料のちがいはございません

下記は大まかな猫種を記載させていただいておりますが未記載の猫種であっても保険料は同じです。

猫種