サイベリアンの保険|性格や病気などの基本情報も解説
サイベリアンは、ロシアなどの厳しい寒さの中で広く生息している品種です。ボリュームのある長い毛と大きな骨格が特徴のゴージャスな見た目で、日本でもじわじわと人気を集めています。今回は、そんなサイベリアンの特徴や飼い方、寿命やサイベリアン特有の病気まで幅広く解説していきます。また、サイベリアンの特徴や病気を解説したうえで、おすすめの保険の選び方もご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

- サイベリアンの特徴と魅力
- サイベリアンとノルウェージャンフォレストキャットの違い
- サイベリアンの飼い方のコツ
- サイベリアンがなりやすいの寿命と病気
- 「もしも」のために、サイベリアンも"ペット保険"に入るのがおすすめ
- サイベリアンに必要な補償内容
- 年齢ごとの病気・ケガの注意点まとめ
- まとめ
サイベリアンの特徴と魅力

サイベリアンは、非常に古い時代からいた品種です。「サイベリアン」という名前は、シベリアというロシアの広大な地域が由来とされています。シベリアは、猫が生息する北限地域とも言われる寒冷地域です。そんな極寒な環境を生き抜いてきたサイベリアンは、寒さから身体を守るために「トリプルコート」と言われる非常に分厚い被毛を持っています。また、骨が太くしっかりしており、脂肪もつきやすいのが特徴です。
ペット用としてロシアから輸出されるようになったのは、1980年頃と比較的最近です。その後、正式に猫種として認可されたのが1990年代です。現在でも、ロシアを象徴する猫としてロシア国内外で非常に人気が高く、日本でもじわじわと人気が出てきています。
また、見た目から気難しくて懐きにくいと思われがちですが、実際は温厚で人懐っこい子が多く、性格的には非常にペットとして扱いやすい品種と言えます。個体差はあるものの、鳴き声も特に気にならないボリューム・トーンであることが多く、マンションや住宅街でも育てやすい品種です。
サイベリアンの特徴:体格・サイズ
サイベリアンは、見た目は大きめでがっしりしており、体重は6〜10kgと比較的大型です。このような猫の体型は「ロング&サブスタンシャル」と言われ、
メインクーンやラグドールなどが同じ体型タイプとして挙げられます。
また、毛色は定番のブラック、ブラウン、レッドのほかに、シルバー、ホワイト、クリーム、ブルーなどさまざまな毛色があり、模様もそれぞれの個体によってバラつきがあります。
中でも、サイベリアンの大きな身体的な特徴として挙げられるのは「毛量の多さ」です。シングルコート、ダブルコートの上をいくトリプルコートというだけあり、換毛期には抜け毛が非常に多いです。抜け毛による猫アレルギーを心配される方もいるかもしれませんが、サイベリアンの毛には猫アレルギーの原因の1つであるタンパク質の量が少ないため、猫アレルギーを発症しづらい品種とされています。そのため、過度にアレルギーの心配をする必要はありません。
サイベリアンとノルウェージャンフォレストキャットの違い

サイベリアンは、よく似た品種であるノルウェージャンフォレストキャットと比較されることが多いです。ノルウェージャンフォレストキャットは、同じ長毛で大きさも同じくらいであるため、見た目が似ています。また、人懐っこくて愛らしい性格まで似ていることから、同じく長毛種のメイクーンも合わせて、「似ている3品種」として取り上げられることが多いです。
ノルウェージャンフォレストキャットとサイベリアンの違いは、目の形やボディラインです。サイベリアンの方が目が丸くクリっとしており、身体は「ビヤ樽型」と言われる丸くくびれのない形をしています。ノルウェージャンフォレストキャットの方がくびれがあり、引き締まった身体をしています。
サイベリアンの飼い方のコツ

次に、サイベリアンの飼い方をご紹介します。サイベリアンをお迎えする方法は、ペットショップかブリーダーさんからの購入、または、保健所や保護施設で里親になることです。猫を飼うのが初めての方はペットショップやブリーダーさんから飼うことがおすすめです。ペットショップなら、飼育に必要なグッズも一緒に購入できます。また、ブリーダーは生まれた時からサイベリアンを育てているプロであるため、安心してお迎えできます。
2匹目や、家族の中にペットを飼った経験を持つ方がいる場合は、保護施設から里親として引き取ることもおすすめです。
サイベリアンは、育て方にもコツがあります。以下では、特に重要な3つのポイントに絞ってご紹介していきます。
ブラッシングを毎日行う
1つ目は、毎日欠かさずブラッシングを行うことです。サイベリアンは、長毛種であるうえにトリプルコートという分厚い毛並みであるため、少しでもブラッシングを怠ると、そこから絡まって毛玉になってしまいます。特に、換毛期は毛が抜けやすくなっているため、丁寧にブラッシングしてください。
適度に運動をさせる
サイベリアンは、分厚い毛と筋肉に覆われている比較的大型の品種です。そのため、だっこばかりではなく、適度に運動をさせないと脂肪がついてきてしまいます。また、適度な運動は猫自身のストレスの解消にも有効です。大きめのキャットタワーや柵のある庭など、体を動かせるスペースを十分に確保し、思いっきり遊べる時間を定期的に設けてあげることが望ましいです。
水回りに注意する
サイベリアンは、猫に珍しく「水をあまり怖がらない」品種です。そのため、興味さえあればお風呂場や洗面所などの水回りにも積極的に遊びに行ってしまいます。水回りは足を滑らせたり、ふとした瞬間に溺れたりする危険があるため、十分注意しておくことが大切です。
サイベリアンの寿命と病気

サイベリアンの寿命は、約14.2歳と言われています。猫の平均寿命とほとんど差がありません。数値こそ平均的ですが、病気のかかりやすさや健康寿命はどうなのでしょうか。以下では、サイベリアンがかかりやすい主な病気を3つ解説します。
肥大型心筋症
肥大型心筋症とは、心臓の中の筋肉が肥大することによって、血流の流れが滞ってしまう病気です。血流が悪くなることによって血栓ができ、心臓病を併発して突然死してしまう可能性もあります。原因は解明されていません。元気がなくなったり食欲がなくなったりといった体調の変化が見られたら、すぐに受診しましょう。
尿路結石症
尿路結石症は、1〜3歳程度の若い年齢の猫に多い病気です。腎臓から尿道につながる尿路に尿石が溜まり、詰まってしまいます。尿石は、尿に含まれるミネラル成分が結晶化することで発生します。
正しい治療を早いタイミングで行うことで、治療することができます。適切な治療を行わないと、急性腎不全になったり、ほかの病気を併発したりするリスクがあるため注意が必要です。
ピルビン酸キナーゼ欠乏症
ピルビン酸キナーゼ欠乏症は、ピルビン酸キナーゼという酵素が不足し、赤血球の形や寿命に異常をきたす先天的な病気です。正常な赤血球が不足してしまうため、貧血を引き起こします。生まれた時からピルビン酸キナーゼが欠乏しており、貧血に慣れている場合が多いです。そのため、飼い主が発症に気づくまで症状が現れた段階では、かなり病気が進行していると言えます。
多発性嚢包腎
多発性嚢包腎は、腎臓に嚢胞(のうほう)という水の溜まった袋が発生する病気です。嚢胞が組織を圧迫し、腎不全を引き起こします。進行が遅く、初期は症状に気づきにくいのが特徴です。腎臓の機能が徐々に落ち、やがて体重減少や脱水、嘔吐、食欲減退といった症状が見られます。完治が難しく、投薬による緩和療法しか行えません。早期発見・早期治療が重要です。
悪性腫瘍
悪性腫瘍はどの動物でも罹患しうる病気ですが、サイベリアンのホワイトの子は特に悪性腫瘍ができやすいと言われています。悪性腫瘍にはさまざまな原因が考えられていますが、明確には明らかになっていません。ストレスや生活環境、普段の健康状態によって、発症率や発症したことの気づきやすさは変わります。普段から病気のことを理解して、体調の異変にすぐ気づけるようにしましょう。
「もしも」のために、サイベリアンも"ペット保険"に入るのがおすすめ

サイベリアンは分厚い毛並みで表面的な病気が見つけづらく、皮膚病になりやすいうえに、活動的で水も怖がらない性格です。そのため、ほかの猫に比べて事故に合いやすかったり、ケガをしやすかったりします。病気やケガを事前に防ぐことはもちろん大切ですが、ケガをしてしまった場合、もしくは病気になってしまった場合のために、「ペット保険」に加入しておくことが重要です。
金銭的負担のせいで愛猫のケアを十分にしてあげられない、という事態にならないよう、まずはペット保険について理解しましょう。なお、遺伝子疾患はペット保険の補償対象外となるケースが多いですが、それ以外の治療費に備えて、サイベリアンが発症しやすい傷病がカバーされる保険を選ぶのがポイントです。
サイベリアンに必要な補償内容

全ての補償を重視
肥大型心筋症や悪性腫瘍などの重症な病気に対しての治療費はもちろんですが、活動的なサイベリアンは、いつ・どこで・どのようなケガをしてしまうかわかりません。些細な補償から高額な治療まで、全体的にカバーしてくれるプランがおすすめです。
特に、猫を飼うのが初めての方や、今までの病歴が不透明な保護猫を飼う場合は、全ての補償を重視したプランに加入することがおすすめです。すべての補償に対応した「プラチナプラン」なら、あらゆるリスクに備え、万全の状態で安心して飼育できます。
プラチナプランについてはこちらをご覧ください。
通院などの少額補償を重視
通院にかかる費用は、トータルで見るとかなりの額になります。こまめに受診したい場合や、継続的な治療が必要な病気に備えて保険に加入したい場合は、通院などの少額補償を重視しましょう。少額補償を重視する場合は、ゴールドプランがおすすめです。
ゴールドプランについてはこちらをご覧ください。
手術に特化した補償を重視
子猫・保護猫・高齢の猫は、重い病気にかかり、高額な手術が必要になる場合があります。保険料をなるべく抑え、万が一の高額治療に備えて保険に加入したいという場合は、手術特化型のパールプランがおすすめです。
パールプランについてはこちらをご覧ください。
年齢ごとの病気・ケガの注意点まとめ

子猫(0-3歳)
サイベリアンは、身体が大きいことから成猫になるために約3年かかると言われています。この時期に気をつけたいことは、ほんの一瞬でも目を離さないことです。家を留守にしたり、別の部屋に行ったりするときは抱っこして連れて行くか、ケージなど安全な環境に入れるようにしましょう。
成猫(3歳- 6歳)
3歳を過ぎて成猫になると、それぞれの猫の性格や行動パターンが分かるようになってきます。「ストレスを与え過ぎないこと」や「適度な運動」、「バランスの良い食事」などに気をつけながら、基本的には自由に過ごさせてあげることが大切です。しかし、水回りで起こる事故には気を抜けないため、「お風呂場のドアをしっかり閉めておく」「水を溜めたまま放置しない」などに注意しましょう。
老猫(7歳以降)
7歳を超えたサイベリアンは、「シニア猫」として分類されます。食事管理やブラッシングなど、日々の細かなケアに気をつけることが大切です。日々のケアをしてこそ、些細な異変に気づくことができます。コミュニケーションを大切にしながら、こまめにケアしてあげましょう。
まとめ

今回は、長毛で気品あふれる見た目で人気のサベリアンという品種について解説しました。人懐っこくて可愛らしい性格も相まって人気が上昇している品種ですが、サイベリアンを飼う際は病気や怪我についての理解が欠かせません。長く付き合って行くためには、人間にも猫にもなるべく負担の少ない生活を送る必要があります。もしもの時に安心して対応できるよう、ペット保険に加入することがおすすめです。

猫種分類表
猫は猫種によってサイズによって保険料のちがいはございません
下記は大まかな猫種を記載させていただいておりますが未記載の猫種であっても保険料は同じです。
猫種
- アビシニアン
- アメリカンカール
- アメリカンキューダ
- アメリカンショートヘア
- アメリカンボブテイル
- アメリカンポリダクティル
- アメリカンワイヤーヘア
- アメリカンリングテイル
- アラビアンマウ
- アルパインリンクス
- イジアン
- ウラルレックス
- エイジアン
- エキゾチック・ショートヘア
- エジプシャン・マウ
- オイイーボブ
- オーストラリアンミスト
- オシキャット
- オホサスレス
- オリエンタル
- オリエンタルバイカラー
- カラーポイントショートヘア
- カリフォルニアスパングルド
- キプロスアフロディーテ
- キムリック
- キンカロー
- クリッパーキャット
- クリリアンボブテイル
- コーニッシュレックス
- コラット
- ア行に属する猫の種類
- カ行に属する猫の種類
- サイベリアン
- サバンナ
- サファリ
- ジャパニーズボブテイル
- ジャーマンレックス
- シャム
- シャルトリュー
- シャンティリー
- ジェネッタ
- シンガプーラ
- スキフトイボブテイル
- スクーカム
- スコティッシュフォールド
- スノーシュー
- スフィンクス
- セイシェルワ
- セイロンキャット
- セルカークレックス
- セレンゲティ
- ソコケ
- ソマリ
- ターキッシュアンゴラ
- ターキッシュバン
- チートー
- チャウシー
- デザートリンクス
- テネシーレックス
- デボンレックス
- トイガー
- ドウェルフ
- ドラゴンリー
- トンキニーズ
- ドンスコイ
- ナポレオン
- ネベロング
- ノルウェージャンフォレストキャット
- サ行に属する猫の種類
- タ行に属する猫の種類
- ナ行に属する猫の種類
- バーマン
- バーミーズ
- バーレイニディルムンキャット
- ハイランドリンクス
- ハバナブラウン
- ハバリ
- バリニーズ
- バンビーノ
- ピーターボールド
- ピクシーボブ
- ヒマラヤン
- フォールデックス
- ブラジリアンショートヘアー
- ブランブル
- ブリティッシュ・ショートヘア
- ブリティッシュロングヘアー
- ペルシャ
- ベンガル
- ボンベイ
- マンクス
- マンダレイ
- マンチカン
- ミヌエット
- ミンスキン
- メインクーン
- メコンボブテイル
- モハーベスポッテド
- モハーベボブ
- ユークレイニアンレフコイ
- ヨークチョコレート
- ヨーロピアンショートヘア
- ライコイ
- ラガマフィン
- ラグドール
- ラパーマ
- ラムキン
- ロシアン・ブルー
- ハ行に属する猫の種類
- マ行に属する猫の種類
- ヤ行に属する猫の種類
- ラ行に属する猫の種類
猫の知識コラム
- 猫の年齢は人間の年齢に換算すると何歳?平均寿命や長生きのポイントなどを徹底解説!
- 猫の発情期はいつから始まる?見られる行動や対策方法などを徹底解説!
- 猫の発情期は何か月から?期間や行動、困った行動への対策などを解説!
- 猫の鳴き声から分かるサインを徹底解説!うるさいときの対処法も紹介!
- 猫の爪切り《獣医師監修》切り方のコツや嫌がる猫の対処法などを紹介
- 猫のしつけ方とコツを紹介!いたずらやトイレ、噛み癖の対策を解説猫のしつけ方とコツを紹介!いたずらやトイレ、噛み癖の対策を解説
- 猫が便秘になったらどうする?原因・症状、解消法を解説
- 猫の飼い方ガイド:心構えや準備しておくべきものを一挙紹介!|猫の保険
- 猫の性格は色や柄・模様で決まる?特徴や性格別の猫の種類を紹介!|猫の保険
- 猫にチーズをあげてもいい?注意点や与えすぎた場合の対処法
- 猫のペット保険の必要性は?メリット・デメリットや加入の流れなどを解説!
- 【獣医師解説】猫の予防接種の必要性とは?ワクチンの種類や予防できる病気を紹介
- 【獣医師解説】猫のくしゃみの原因は?症状から考えられる病気や予防方法を紹介
- 猫の平均寿命は?ご長寿猫は何歳まで生きた?
- 猫の目やにの原因とは 危険な症状や対処法、目薬のさし方を徹底解説
- 猫風邪とは?症状や危険性、原因、治療方法・費用などを徹底解説
- 猫がチョコレートを食べるとどうなる?症状や危険性、応急処置の方法を紹介
- 猫に牛乳を与えるのはNG?与え方や注意点、与える効果について解説
- 猫に寄生するマダニを徹底解説!種類や症状、予防対策をご紹介
- 猫が吐いた!嘔吐したもので分かる原因や危険性、対処法、考えられる病気などを解説
- 猫の目の充血や目やに...気になる症状別に原因や考えられる病気、対処法などを解説
- 猫に玉ねぎを与えてはいけない理由とは?引き起こされる症状や対処方法などを徹底解説
- 猫が咳をする原因は?病気の可能性やすぐに受診すべき症状などを徹底解説!|猫の保険
- 猫の鼻水の原因とは?病気の可能性や病院での治療の流れ、自宅での対処法|猫の保険
- 猫は熱中症になりにくい?症状や対策・対処法などを解説|猫の保険
- 猫が水を飲まない理由は?病気の可能性や飲ませるための工夫・対処法など|猫の保険
- 猫の皮膚の病気の原因や症状、診察~治療までの流れを解説!|猫の保険
- 愛猫の口臭がきつい?原因や病気の可能性、予防・改善策などを徹底解説!
- 野良猫を保護するには?保護する前に必要な心構えや注意点を医師が解説!
- 【早見表あり】猫の年齢を人間の年齢に換算する方法などを解説!
- 初めて飼う人におすすめ!猫を選ぶ際のポイントと猫種ランキング
- 子猫が鳴く理由と、鳴き声に隠された意味とは?成猫の鳴き声や病気の可能性なども解説
- 猫がゴロゴロと鳴く意味は?仕組みや見分け方などを徹底解説!
- 猫の肉球はかわいいだけじゃない!役割や色と毛の柄・性格の関係性などを徹底解説!
- しっぽの動きから分かる猫の気持ちとは?猫の種類や性格も解説!
- 猫がふみふみする理由とは?しぐさから分かる気持ちを解説!
- 飼い方
- しつけ・育て方
- 健康・病気
- 豆知識