セルカーク・レックスの保険 | 特徴や性格、飼い方を解説!
セルカーク・レックスは、くるくるした巻き毛が特徴的な、比較的新しい猫種です。わたあめのようなかわいらしい見た目と、優しくおっとりした性格が非常に魅力的。「羊の皮をかぶった猫」とも呼ばれ、初心者に飼いやすい猫種です。
この記事では、セルカーク・レックスの特徴や飼い方のポイント、かかりやすい病気やおすすめのペット保険について解説します。セルカーク・レックスのお迎えを検討している方は必見です。

- セルカーク・レックスとは?
- セルカーク・レックスの性格の特徴
- セルカーク・レックスを迎える方法
- セルカーク・レックスの飼い方のポイント
- セルカーク・レックスがかかりやすい病気
- 愛猫のもしもに備えて、ペット保険に入るのもおすすめ
- まとめ
セルカーク・レックスとは?

セルカーク・レックスは、くるくるとした巻き毛とおっとりした性格が魅力の猫種です。巻き毛は抜群の手触りで、まるでシルクのよう。眉毛やひげもカールしており、ふわふわしたかわいい見た目です。大人しく人懐っこい性格から、飼いやすい猫種と言われています。
そんなセルカーク・レックスは、実は1990年代後半に認められた、新しい猫種であることをご存知ですか?ここでは、セルカーク・レックスの特徴について解説します。
ラパーマとの違いについて
セルカーク・レックスのような巻き毛を持つのが、ラパーマです。甘えん坊で優しい性格も似ていますが、実はボディタイプと毛質の遺伝子に違いがあります。
セルカーク・レックスは、全体的に丸みがあり、手足や胴体、尻尾がやや長い「セミコビー」タイプです。一方、ラパーマは細身で筋肉質な「セミフォーリン」に分類されます。セルカーク・レックスは全体的に丸くてがっちりしている一方、ラパーマは細長い体型をしているのです。
また、セルカーレックスとラパーマは、巻き毛を形成する遺伝子にも違いがあります。細かいですが、セルカーレックスはSe遺伝子、ラパーマはLp遺伝子から形成されています。
歴史・ルーツについて
セルカーク・レックスは、比較的最近発見された猫です。1987年、アメリカのモンタナ州にある保護施設に、ある巻き毛の猫がやってきました。この猫は突然変異の三毛猫で、兄弟は直毛であるにもかかわらず、1匹だけ巻き毛だったのです。その巻き毛に注目したブリーダーがこの猫を引き取り、ペルシャと交配を進めます。その結果、6匹のうち3匹が巻き毛で生まれました。突然変異ではなく遺伝であることを確信したブリーダーは、それ以降、ペルシャやエキゾチックショートヘア、ブリティッシュショートヘアとの交配を進めます。その結果、現在のセルカーク・レックスが誕生しました。この奇跡的な誕生の経緯から、しばしば
「奇跡の猫」とも呼ばれています。
1992年には世界最大の血統登録機関であるTICA、1998年にはアメリカの血統登録機関であるCFAなどの団体で、新しい猫種として認定されました。
純血種として遺伝子の多様性を確保するため、CFAによって現在では交配に制限がかかっています。2010年からブリティッシュショートヘアーのみ、2015年からはセルカーク・レックス以外の猫とのアウトクロスは認められていません。なお、アウトクロスとは遠くかけ離れた血統同士を交配させることです。
ちなみに、セルカーク・レックスの「レックス」は、「巻き毛猫」という意味を指します。
毛色の種類について
セルカーク・レックスには、白や黒など、すべての毛色・パターンが認められています。くるくるした巻き毛は、まるでシルクのような手触りです。
被毛は、短いショートヘアと長いロングヘアの2パターンです。ショートヘアといっても、カールするくらいの長さはあり、一般的なショートヘアよりは長めとなっています。
大きさや体型について
前述のとおり、セルカーク・レックスは、全体的に丸みを帯びていてしっかりした体型である「セミコビー」タイプに分類されます。筋肉や骨格がしっかりと発達しているため、全体的に力強い印象です。
体高は20cmほどで、体重の目安は以下のとおりです。
・オス:約4.8~6.5kg
・メス:約2.9~4.5kg
なかには、体重が7kgを超える子も存在します。
セルカーク・レックスは、成長するスピードが遅く、成猫になるまで約3年かかるとされています。
セルカーク・レックスの性格の特徴

穏やかでマイペース
セルカーク・レックスは、穏やかで優しい性格を持っているのが特徴です。その穏やかさから、「羊の皮をかぶった猫」とも呼ばれます。落ち着いて過ごすことを好むため、家の中でもゆったりと過ごします。猫とのんびり過ごしたい方におすすめの猫種です。鳴き声も比較的静かであるため、マンションにお住まいの方にも飼いやすいでしょう。
辛抱強い
セルカーク・レックスは、おおらかで辛抱強い性格の持ち主です。初対面の人や子どもともフレンドリーに接することができます。多頭飼いに向いているほか、先住猫やほかの動物、小さいお子さんがいるご家庭でも、比較的飼いやすいです。
ただし、その性格から病気やケガを我慢してしまうことも多いです。体調の変化を気にかけ、少しでも異変に気づいたら、すぐに動物病院を受診してください。
甘えん坊で寂しがり屋
セルカーク・レックスは、飼い主と一緒にいるのを好む、甘えん坊で寂しがり屋な猫種です。猫のなかでは珍しい性格を持っています。スキンシップを好み、甘えようと近づいてきた際は、満足いくまで甘えさせてあげましょう。
一方、寂しがり屋でお留守番が苦手という特徴があります。なるべく早く帰ってきたり、お留守番中に遊べるようおもちゃを置いておいたりと、なるべくストレスがたまらないよう
配慮することが大切です。
セルカーク・レックスを迎える方法

ペットショップでお迎えする
ペットショップなら、気軽に訪れて猫を探せます。また、お迎えに必要な飼育グッズもまとめて揃えられるため、セルカーク・レックスを飼うための環境づくりをスムーズに行えるのも特徴です。
しかし、セルカーク・レックスはまだ新しい猫種であり、ペットショップで扱っているケースは少ないでしょう。
ブリーダーさんからお迎えする
セルカーク・レックスに確実に出会うなら、セルカーク・レックス専門のブリーダーさんからお迎えしましょう。日本でも、セルカーク・レックス専門のブリーダーさんが増えています。
ブリーダーさんからお迎えする場合は、多くのセルカーク・レックスの中から、お迎えしたい子を選べるのが特徴です。また、その子の性格やこれまでの成長の様子などをブリーダーさんに直接質問できるため、安心して飼育しやすいでしょう。特に、初めて猫を飼う方におすすめの方法です。さらに、兄弟や親猫の様子を見られる場合もあり、成長した姿をイメージしやすいというメリットもあります。
里親になる
保護施設からセルカーク・レックスを引き取り、里親になるという方法もあります。身寄りのない猫を引き取るため、猫の命を救う行為でもあります。しかし、セルカーク・レックスと出会える可能性は低いでしょう。また、保護猫の場合は特に心のケアが重要になるため、初心者の方にはハードルが高い方法です。
セルカーク・レックスの飼い方のポイント

一緒にいる時間を長くとる
セルカーク・レックスは、飼い主と一緒にいるのを好む甘えん坊な猫です。特にお留守番が苦手で、1人にさせすぎるとストレスが溜まってしまいます。一緒にいる時間を積極的にとってあげることが大切です。
遊びに積極的に付き合う
遊びの時間も大切にしましょう。少なくても、1日に5〜10分は遊んであげることが大切です。
また、部屋にキャットタワーを置くことも効果的です。猫は高いところにのぼる習性があり、自由に上り降りできる環境を整えることで、運動不足の解消にもつながります。
こまめにブラッシングを行う
セルカーク・レックスは、ほかの長毛種に比べると抜け毛が少ない猫ですが、抜け毛自体は発生するため、お手入れが欠かせません。特に、春と秋の換毛期は多くの抜け毛が発生するため、こまめにブラッシングを行いましょう。
また、巻き毛タイプは皮脂が多い傾向があり、お手入れをしないと皮膚病になってしまうことがあります。適度にシャンプーを行うことも大切です。シャンプーを嫌がらないよう、子猫の頃から慣れさせるようにしましょう。
栄養バランスのとれたフードを与える
猫の健康を維持するためには、良質な動物性たんぱく質を含む、栄養バランスのとれたフードを与えることが大切です。フードには、総合栄養食と一般食があります。一般食は食いつきを重視したものであるため、主食には栄養バランスのとれた総合栄養食を与えてください。
また、年齢や目的に応じたフードを与えることも大切です。年齢や成長段階ごとに、必要な栄養素の量は異なります。「子猫用」「シニア猫用」「体重管理用」「アレルギー対策用」など、さまざまなフードがあるため、適切なものを選びましょう。
危ないものを外に出さない
触ったら怪我をするようなものや、口に入ったら危ないものなどは、猫の手が届かないところに片付けておきましょう。特に細かいものは、誤飲につながるため危険です。猫は上り降りが得意なため、高いところに置いても届いてしまう可能性があります。棚の中にしまうなど、配慮が必要です。
セルカーク・レックスがかかりやすい病気

セルカーク・レックスは、基本的には病気にかかりにくく、丈夫な猫と言えます。しかし、遺伝性疾患が多いペルシャとの交配で誕生した経緯から、ペルシャがかかりやすい病気には注意が必要です。
具体的には、以下のような病気に注意しましょう。
・肥大型心筋症
・急性腎不全
・多発性嚢胞腎
肥大型心筋症は、心臓の筋肉が肥大化して、血液を送り出す機能に異常をきたしてしまう病気です。原因は解明されておらず、命に関わる危険な病気です。血栓症や後ろ足の麻痺、呼吸困難などの症状が起こります。
急性腎不全は、急激に腎臓の機能が低下し、老廃物を排出できなくなってしまう病気です。最悪の場合死に至ることもあるため、肥大型心筋症と同様に注意が必要です。
多発性嚢胞腎は、腎臓に嚢胞(のうほう)という水の溜まった袋が発生して組織を圧迫し、腎不全を引き起こす病気です。遺伝性の病気であるため完治が難しく、投薬による緩和療法が行われます。
いずれも命に関わる病気です。早期に発見し、適切な処置を行えるよう、体調に異常が見られたらすぐに動物病院を受診してください。
愛猫のもしもに備えて、ペット保険に入るのもおすすめ

セルカーク・レックスを大切に育てていても、思わぬ病気やケガで高額な治療費が発生してしまうことがあります。もしもの事態に安心して備えるためには、ペット保険に入るのがおすすめです。
ペット保険に加入することで、万が一の事態が発生した際でも、安心して適切な対応をとることができます。ペット保険にはさまざまなプランがあるため、飼い主のライフスタイルや予算などのニーズに合わせて、適切なものを選びましょう。
ペット保険「いぬとねこの保険」は、補償内容や保険料などのニーズに合わせて、以下の3つのプランから選べます。
①プラチナプラン(通院・入院・手術)
②ゴールドプラン(通院)
③パールプラン(手術)
さまざまな病気やケガのリスクに備えたい場合は、通院・入院・手術のすべてに対応しているプラチナプランがおすすめです。
通院をカバーしたプランなら、ゴールドプランが適しています。プラチナプランとゴールドプランは、日額制限・回数制限・免責金額が原則ないため、体調の異変に気づいた際、費用を気にせずにいつでも診てもらえます。
また、保険料をなるべく抑えながら、高額な費用が必要になる手術に対応したい場合は、手術のみを補償するパールプランがおすすめです。
まとめ

セルカーク・レックスは、アメリカ生まれのまだ歴史が浅い猫種です。くるくるとした巻き毛と優しくおっとりした性格で、多くの方を魅了しています。甘えん坊で寂しがり屋な性格もかわいらしく、猫を初めて飼う方にも飼いやすいでしょう。
セルカーク・レックスを長く大切に育てるためには、かかりやすい病気を理解し、万が一の事態に備えてペット保険に加入することが大切です。ペット保険を選ぶ際は、ライフスタイルや経済力に合ったプランを選びましょう。

猫種分類表
猫は猫種によってサイズによって保険料のちがいはございません
下記は大まかな猫種を記載させていただいておりますが未記載の猫種であっても保険料は同じです。
猫種
- アビシニアン
- アメリカンカール
- アメリカンキューダ
- アメリカンショートヘア
- アメリカンボブテイル
- アメリカンポリダクティル
- アメリカンワイヤーヘア
- アメリカンリングテイル
- アラビアンマウ
- アルパインリンクス
- イジアン
- ウラルレックス
- エイジアン
- エキゾチック・ショートヘア
- エジプシャン・マウ
- オイイーボブ
- オーストラリアンミスト
- オシキャット
- オホサスレス
- オリエンタル
- オリエンタルバイカラー
- カラーポイントショートヘア
- カリフォルニアスパングルド
- キプロスアフロディーテ
- キムリック
- キンカロー
- クリッパーキャット
- クリリアンボブテイル
- コーニッシュレックス
- コラット
- ア行に属する猫の種類
- カ行に属する猫の種類
- サイベリアン
- サバンナ
- サファリ
- ジャパニーズボブテイル
- ジャーマンレックス
- シャム
- シャルトリュー
- シャンティリー
- ジェネッタ
- シンガプーラ
- スキフトイボブテイル
- スクーカム
- スコティッシュフォールド
- スノーシュー
- スフィンクス
- セイシェルワ
- セイロンキャット
- セルカークレックス
- セレンゲティ
- ソコケ
- ソマリ
- ターキッシュアンゴラ
- ターキッシュバン
- チートー
- チャウシー
- デザートリンクス
- テネシーレックス
- デボンレックス
- トイガー
- ドウェルフ
- ドラゴンリー
- トンキニーズ
- ドンスコイ
- ナポレオン
- ネベロング
- ノルウェージャンフォレストキャット
- サ行に属する猫の種類
- タ行に属する猫の種類
- ナ行に属する猫の種類
- バーマン
- バーミーズ
- バーレイニディルムンキャット
- ハイランドリンクス
- ハバナブラウン
- ハバリ
- バリニーズ
- バンビーノ
- ピーターボールド
- ピクシーボブ
- ヒマラヤン
- フォールデックス
- ブラジリアンショートヘアー
- ブランブル
- ブリティッシュ・ショートヘア
- ブリティッシュロングヘアー
- ペルシャ
- ベンガル
- ボンベイ
- マンクス
- マンダレイ
- マンチカン
- ミヌエット
- ミンスキン
- メインクーン
- メコンボブテイル
- モハーベスポッテド
- モハーベボブ
- ユークレイニアンレフコイ
- ヨークチョコレート
- ヨーロピアンショートヘア
- ライコイ
- ラガマフィン
- ラグドール
- ラパーマ
- ラムキン
- ロシアン・ブルー
- ハ行に属する猫の種類
- マ行に属する猫の種類
- ヤ行に属する猫の種類
- ラ行に属する猫の種類
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