ビション・フリーゼの保険 | 性格や身体的特徴・飼い方などを解説

ビション・フリーゼの性格は喧嘩っ早い？

ビション・フリーゼは、明るく素直でフレンドリーな性格の持ち主です。人見知りが少なく、はじめて会う人やほかの犬と仲良くなるのが得意です。穏やかで無駄吠えも少ないため、比較的飼いやすい犬種と言えます。

しかし、かなりの甘えん坊で、自分中心でいたいというわがままな一面も持っているのが欠点です。ビション・フリーゼ中心のしつけを行ってしまうと、わがままさがエスカレートして喧嘩っ早い性格になってしまったり、1人で留守番できなくなったりします。そのため、飼い主主導の正しいしつけを行うことが大切です。

サイズ・体重などの身体的な特徴

ビション・フリーゼは小型犬に分類されます。小型犬のなかでも、比較的、骨量や筋肉量が多く、胴長短足の体型が特徴です。被毛が非常に豊富であるため大きく見えますが、体重は約5〜6kg程度、体高30cm以下です。

ビション・フリーゼの被毛・毛色

ビション・フリーゼの特徴といえば、真っ白で豊富な被毛です。ビション・フリーゼの被毛は、ホワイトのみが認められています。小さい頃はベージュがかっている場合もあります。ブラッシングや布での拭き取りなど、こまめにお手入れをしてあげましょう。白いため汚れが目立ちやすいですが、過度にシャンプーをすると皮膚の乾燥につながるため、シャンプーは月に1回を目安に行ってください。

ボリューミーな被毛はダブルコートで、オーバーコートは弾力感のあるカールがかった被毛、アンダーコートは細くて柔らかい被毛となっています。抜け毛は少ないですが、どんどん伸びて絡まりやすくなるため、定期的なトリミングが必要です。ビションフリーゼの定番カットスタイルは、顔全体を丸くカットする「パウダーパフ」です。そのほか、トイプードルのようなテディベア・カットも楽しめます。

ビション・フリーゼの歴史や起源

ビション・フリーゼの原産国は、フランスまたはベルギーとされています。起源は、かつてカナリア諸島にある、テネリフェ島に生息していた、テネリフェという犬種です。テネリフェは、16世紀ごろから北欧の貴族の愛玩犬としてかわいがられるようになり、小型化が進みました。やがて「ビション」と呼ばれるようになります。貴族の間で非常に高い人気を誇っており、当時の貴族の肖像画には、ビション・フリーゼが多く登場していたほどです。

しかし、フランス革命により、貴族の愛玩犬であるという理由から多くのビション・フリーゼが処分されてしまいます。その後一般家庭にも飼育されるようになりますが、ほかの犬種との交配も進み、純粋なビション・フリーゼとしての血統を受け継ぐのが難しく、一時は絶滅の危機に瀕しました。

その後、フランスのブリーダーたちが血統の復元に向けて繁殖を進め、1933年に「ビション・フリーゼ」という名がつけられます。1934年には、フランスのケネルクラブによって、フランス原産の正式な犬種として認定されました。「パウダーパフ」が考案されたことで人気に火がつき、1973年にはアメリカンケネルクラブに公認されます。現在も、世界各国で愛されている犬種です。

最近では、ビション・フリーゼとトイプードルのミックスであるビションプーや、キャバリアとのミックスであるキャバションも人気を集めています。

ビション・フリーゼが人気な理由

ビション・フリーゼは、ふわふわの白い被毛と、体の小ささのわりに大きくて丸い頭が魅力的です。その特徴的な見た目と甘えん坊でかわいらしい性格から、愛玩犬として高い人気を誇ります。特に、最近では韓国で有名な人気俳優がビション・フリーゼを飼っていることから、韓国を中心にさらに人気が高まっているのです。

ビション・フリーゼの飼い方のコツ

ビション・フリーゼを飼う際のコツは、以下のとおりです。

・適度に運動させる
・粒が小さいドッグフードを与える
・こまめにブラッシングする
・室温管理を徹底する

適度に運動させる

ビション・フリーゼは、活発で体を動かすのを好みます。散歩や室内での遊びなど、適度に運動させましょう。しかし、骨や関節が強くないため、過度な運動は負担になってしまいます。1日の散歩時間の目安は10～30分程度で、2回に分けるのがおすすめです。室内での運動の様子に合わせて散歩時間を調整しましょう。

粒が小さいドッグフードを与える

ビション・フリーゼにドッグフードを与える際は、なるべく粒が小さく、飲み込みやすいものを選びましょう。ドッグフードの周りに粉がついている場合、粉によって飲み込みにくくなっている場合もあります。この場合は、適度な水と混ぜると良いでしょう。

ドッグフードは、総合栄養食のほか、被毛や皮膚を健康に保つのに役立つ成分や、骨・関節をサポートするのに役立つ成分が含まれたものを選ぶのもおすすめです。

こまめにブラッシングする

ビション・フリーゼは非常に長く絡まりやすい被毛を持っているため、こまめにブラッシングしてあげてください。放置すると毛玉が発生したり、皮膚炎につながったりするリスクがあります。日々のブラッシングのほか、1ヶ月に1回ほどトリミングに連れて行ってあげましょう。

室温管理を徹底する

ビション・フリーゼは暑さが苦手な犬種であるため、室温管理の徹底が必要です。特に暑さに弱いため、夏場は空調を活用して室温を25〜26度程度に保てるようにしましょう。夏場、車に乗せてお出かけする場合は、暑い車内に放置することがないよう連れて行ってあげてください。

ビション・フリーゼの寿命

ビション・フリーゼの平均寿命は約12～15歳と言われています。ビション・フリーゼは遺伝的疾患が少なく、小型犬の中でも比較的長生きする犬種です。ビション・フリーゼを長く大切に育てるためには、ビション・フリーゼがなりやすい病気・ケガについて理解し、適切な対応を取れるようにしましょう。

ビション・フリーゼがかかりやすい病気・ケガ

ビション・フリーゼは、骨折や皮膚病など、さまざまな病気・ケガを引き起こすリスクがある犬種です。ここでは、ビション・フリーゼがかかりやすい以下の病気について解説します。

・外耳炎
・皮膚病
・白内障
・尿石症
・副腎皮質機能亢進症（クッシング症候群）

外耳炎

外耳炎は、耳ダニの感染や傷などによって外耳に炎症が起こることです。ビション・フリーゼは耳の被毛が多く、耳道内の通気性が悪くなりやすいため、外耳炎にかかりやすいという特徴があります。耳をかく頻度が増えたり、耳の臭いが気になったりした場合は、すぐに病院を受診しましょう。

皮膚病

ビション・フリーゼは被毛が多く密生しているため、皮膚病にかかりやすいです。特に、被毛内が蒸れることにより、急性湿潤性湿疹を引き起こす可能性が高いです。出血や脱毛・膿などの症状が見られたら、皮膚病を疑いましょう。

白内障

白内障は、目が白濁して視力を失ってしまう病気です。加齢に伴い発症する場合が多いですが、稀に若年性の場合もあります。白内障を放置すると網膜剥離を引き起こすため、注意が必要です。

尿石症

尿石症は、尿に含まれるミネラルが結集し、腎臓や膀胱・尿道などに石ができてしまう病気です。細菌感染や、ミネラルの多い食べ物を食べることで発症するとされています。頻尿や血尿、排尿時の痛みといった症状を引き起こすほか、結石が尿路に詰まると排尿困難を引き起こしてしまうため、注意が必要です。

副腎皮質機能亢進症（クッシング症候群）

副腎皮質機能亢進症（クッシング症候群）とは、脳の下垂体が腫瘍化して、ホルモンの分泌量が調節できなくなってしまう病気です。ホルモンが過剰に分泌されるようになり、食欲が旺盛になったり、抜け毛が増えたりします。水を過剰に飲むようになり、尿の量が増えるという症状もあります。異常が見られたら、すぐに受診しましょう。

ビション・フリーゼに必要な補償内容

ビション・フリーゼは、皮膚病や外耳炎などにかかりやすいほか、骨や関節が強くないため骨折する可能性があります。ビション・フリーゼがかかりやすいさまざまな病気やケガに対応するためには、それぞれ補償を検討する必要があります。フルカバープランで日数回数限度、日額限度のないペット保険をおすすめしております。

傷病別の必要な補償内容

骨折

ビション・フリーゼは骨や関節が強くないため、骨折してしまうリスクがあります。骨折した場合は、入院や手術などを行い、プレート固定が必要なケースなどでは再手術もあります。その後経過を確認するための通院もあるため、フルカバータイプがおすすめです。

外耳炎

外耳炎はビション・フリーゼが特にかかりやすい病気です。軽度の場合は2〜3週間程度の通院・投薬で完治しますが、重度の場合は手術をすることもあります。通院のみの限定補償型のほか、再発するリスクを考慮し、再発限度日数や限度回数のないペット保険がおすすめです。

ペット保険の選び方のポイント

ビション・フリーゼを安心して育てるためには、いざというリスクに備えられるペット保険に入ることがおすすめです。ペットの診療費に備えることで、万が一の事態でも十分な治療を受けさせることができます。ペット保険を選ぶ際は、飼い主のライフスタイルや経済力に合わせて、適切なプランを選びましょう。

年齢ごとの病気・ケガの注意点まとめ

子犬（0-1歳）

子犬の時期は、皮膚炎や運動時のケガに注意しましょう。皮膚炎を防ぐために、こまめにブラッシングをしたり、濡らした不織布で汚れを拭き取ったりするなどして、被毛や皮膚周辺を清潔に保てるようにしてください。また、運動時に転んだり滑ったりしないよう、カーペットのような滑りにくい床材を選んだり、段差をなくしたりなどの工夫も重要です。

成犬（1歳- 6歳）

成犬になると、尿石症や副腎皮質機能亢進症（クッシング症候群）などの病気を引き起こす可能性があります。また、体重が重いと、骨や関節に負担がかかってしまいます。食事管理の徹底はもちろん、運動習慣をつけられるよう、適度な散歩や室内での遊びの時間を確保しましょう。

老犬（7歳以降）

7歳以降の老犬になると、白内障を引き起こしやすくなります。物にぶつかるようになったり、動くものを眼で追わなくなったりといった異常が見られる場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。また、老犬になるとさまざまな病気にかかりやすくなります。異変にすぐ気づけるよう、日頃から体調をよく観察することが大切です。

まとめ

今回は、ビション・フリーゼついて、特徴や飼い方のコツ、かかりやすい病気・ケガなどを解説しました。白くてふわふわした被毛を持つビション・フリーゼは、明るく穏やかな性格で比較的飼いやすい犬種です。遺伝子疾患が少なく、寿命も長い傾向にあります。

ビション・フリーゼを長く大切に育てるためには、ビション・フリーゼがかかりやすい病気やケガを理解しましょう。また、ペット保険に加入することで、万が一のリスクにも安心して対応できます。予算やニーズに合った補償内容を検討し、ご自身に合ったプランを選んでみてください。