カニンヘンダックスフンドの保険 | 特徴や性格、飼い方を解説

カニンヘンダックスフンドとはどんな犬？

カニンヘンダックスフンドは、ダックスフンドのなかで最も小さい種類です。これは、もともとウサギを狩るための猟犬として活躍していた歴史ゆえです。カニンヘンはドイツ語で「ウサギ」という意味であり、別名「ラビット・ダックスフンド」とも呼ばれます。

なお、ドイツではダックスフンドのうちの1つの種類とされていますが、イギリスやアメリカでは、ミニチュアダックスフンドと同じ分類です。

カニンヘンダックスフンドの特徴は？

カニンヘンダックスフンドのサイズは、以下のとおりです。

• 体高：約18〜21cm
• 体重：約3〜4kg

ダックスフンドのなかでも随一の小ささが特徴です。ダックスフンドらしい胴長短足の体型に、垂れた耳と長めのマズルを持ちます。

くりくりとした目と優しい表情の持ち主で、猟犬であることをつい忘れてしまうでしょう。愛らしい容姿から、愛玩犬として高い人気を誇ります。

カニンヘンダックスフンドの性格は？

ここでは、カニンヘンダックスフンドの性格についてご紹介します。

なお、ダックスフンドはスムースヘアー・ロングヘアー・ワイヤーヘアーそれぞれで性格が異なる場合が多いです。スムースヘアーは繊細で気が強い、ロングヘアーは愛想がよく活発、ワイヤーヘアーは賢く従順という傾向があります。これは、それぞれが別の犬種との交配によって作出されたため、とされています。

愛情深い

カニンヘンダックスフンドは、明るく愛情深い性格の持ち主です。飼い主や家族に対して従順であり、子どもがいるご家庭でも飼いやすいでしょう。誠実で、番犬としても適しています。

好奇心旺盛で賢い

カニンヘンダックスフンドは、ダックスフンドのなかでも好奇心旺盛でエネルギッシュです。体を動かすのを好み、遊ぶことが大好きです。賢く、しつけも比較的すぐに覚えてくれます。

やや頑固で気が強い

もともと愛玩犬ではなく猟犬として作出されたこともあり、やや頑固で気が強い一面もあります。家族に対しては愛情深い一方、見知らぬ人やほかの犬に近づかない場合も多いです。吠えてしまうこともあるため、子犬の頃から積極的に外の世界に触れさせ、社会性を身につける必要があります。

カニンヘンダックスフンドの歴史や起源

ダックスフンドは、体の大きさに応じてカニンヘン・ミニチュア・スタンダードの3種類が存在します。これらはそれぞれ別の犬種であるわけではなく、あくまでもサイズによる違いです。ダックスフンドは、中世ドイツで作られたとされています。もともとアナグマを狩るための猟犬として活躍していました。

冒頭でご紹介したとおり、カニンヘンダックスフンドは、ウサギを狩るための犬として小さく作られました。愛玩用ではなく、ウサギの巣穴に入るために小さく改良されたのです。

カニンヘンダックスフンドとミニチュアダックスフンドのサイズが固定されるようになったのは、19世紀以降です。戦争で多くの犬がいなくなり、純血種の作出がストップすると、ダックスフンドは人気がなくなり、繁殖や近親交配が乱立し、犬種としての質が低下してしまいました。

そこで、1910年頃から、ブリーダーによる積極的な交配が進みます。スタンダードダックスフンドをベースに、ほかの犬種との交配によってカニンヘンダックスフンドとミニチュアダックスフンドの改良が行われました。ダックスフンドには、毛質によってスムース・ロング・ワイヤーの3種類が存在します。スムースヘアーにはミニチュアピンシャー、ロングヘアーにはパピヨン、ワイヤーヘアーにはミニチュアシュナウザーとの交配が進み、今に至るのです。

現在では、小さなサイズから愛玩犬として親しまれているカニンヘンダックスフンド。しかし、ドイツでは「猟に対して最も情熱的」と評されており、好奇心旺盛でエネルギッシュな性格こそが、カニンヘンダックスフンドとされています。

カニンヘンダックスフンドの飼い方とポイント

ここでは、カニンヘンダックスフンドを飼うためのポイントについて解説します。

• コミュニケーションや運動について
• 散歩について
• しつけ方について
• お手入れについて

コミュニケーションや運動について

カニンヘンダックスフンドは、活発で遊びが大好きです。ストレスを溜めないよう、散歩だけでなく、室内でも体を動かせるよう遊んであげましょう。積極的に遊んであげることで、コミュニケーションをとることにもつながります。

穴に入って獲物を捕まえていたカニンヘンダックスフンドは、穴に入ったり、物を探したり追いかけたりする遊びを好みます。好奇心を刺激できるよう、おもちゃを隠して探す宝探しゲームがおすすめです。

ただし、胴長短足という体型から、腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアになるリスクがあります。過度な運動は避けるほか、高いところから飛び降りて腰や背中を損傷しないよう、大きな段差をなくし、ベッドや椅子から飛び降りて遊ぶことがないよう配慮が必要です。

散歩について

カニンヘンダックスフンドは、体を動かすのを好むため、散歩も積極的に連れていきましょう。1日に1～2回、トータルで1時間ほど散歩させるのがおすすめです。天気が悪い日は、室内でおもちゃを使って遊んであげてください。

夏場のお散歩では、熱中症にならないよう注意が必要です。被毛が長いロングヘアーやワイアーヘアーは暑さに強くありません。また、足が短く地面との距離が近いため、夏にアスファルトの上を歩くと熱中症になってしまう可能性があります。暑さが酷い時間帯の散歩は避けたり、室内の空調管理に気をつけたりしてください。

また、小柄で冬の寒さにもそこまで強くありません。特にスムースタイプは、冬場の散歩時に服を着せてあげるとよいでしょう。

しつけ方について

カニンヘンダックスフンドは、頑固な一面もありますが、賢く飼い主には従順であるため、しつけをすぐに覚えてくれます。しかし、猟犬だった性質から、ほかの人や犬に吠えてしまう場合も多いです。しつけが不十分だと、吠える、噛みつく、穴をほる、といった問題行動を起こすようになります。

子犬のうちからしっかりとしつけを行いましょう。ドッグランや公園などに積極的に連れて行き、ほかの人や犬に慣れさせることも効果的です。もともと猟犬であったことを忘れずに、しつけを行ってください。

お手入れについて

カニンヘンダックスフンドは、抜け毛が少なく、体臭も気になりにくいのが特徴です。お手入れの負担は少ないですが、ダブルコートが多いため、こまめなブラッシングが必要です。特にロングヘアーとワイアーヘアーの場合、綺麗な毛並みを保てるように週に2回以上はブラッシングを行いましょう。短毛のスムースタイプは、濡れたタオルで拭いてあげるのみでも問題ありません。

また、体が地面に近くて汚れがつきやすいため、月に1〜2回を目安にシャンプーをしてあげましょう。超小型犬であるため、洗面所でもシャンプーできます。

カニンヘンダックスフンドの被毛・毛色の特徴

カニンヘンダックスフンドには、短毛のスムースヘアー、柔らかく長毛のロングヘアー、ウェーブがかった硬い長毛のワイヤーヘアーの3タイプが存在します。

毛色にもさまざまな種類が見られ、単色ではレッド、イエロー、レディッシュ・イエロー、バイカラーでは、ブラック＆タン、ブラウン＆タン、ブラック＆イエロー、ブラウン＆イエローが見られます。さらに、縞模様のブリンドル、まだら模様のダップルなど、模様が入った個体もあり、被毛のバリエーションが豊富です。

なお、ブルーやパイボールドといったレアな被毛や、ダップルの被毛を持つ両親から生まれたダップルの子犬（ダブルダップル）については、遺伝子疾患を持つ可能性が高くなるとされており、公認されていません。

カニンヘンダックスフンドのかかりやすい病気

カニンヘンダックスフンドは、以下のような病気にかかりやすいとされています。

• 熱中症
• 椎間板ヘルニア
• 胃腸捻転
• 進行性網膜委縮

前述のとおり、カニンヘンダックスフンドは暑さに弱く、特に夏場のお散歩では熱中症に注意が必要です。夏場は、朝晩の涼しい時間帯を選んでお散歩させ、時間も短く済ませましょう。

また、胴長短足の体型から、椎間板ヘルニアになりやすいです。小さいうちは十分に運動させて筋肉をつけ、腰に負担がかかる運動は避けましょう。肥満になると腰に負担がかかりやすくなるため、体重管理も重要です。運動を嫌がって寝てばかりという状態が続いた場合は、椎間板ヘルニアの可能性を疑い、動物病院を受診してください。

胃腸捻転は、ダックスフンド特有の病気です。先天性の病気であり、さまざまな要因から胃が膨張し、ほかの臓器を圧迫してしまいます。臓器が機能しなくなったり、破裂したりするリスクがある危険な病気です。致死率も高いため、早期発見・手術が欠かせません。

進行性網膜萎縮は、網膜が薄くなっていき、最終的に失明してしまう眼疾患です。初期は症状がわかりにくく、突然視力が落ちたように感じます。遺伝性疾患とされており、カニンヘンダックスフンドは好発犬種です。

カニンヘンダックスフンドと長く過ごすなら、ペット保険に入るのが安心

カニンヘンダックスフンドを飼う際は、さまざまな病気やケガに注意する必要があります。高額な費用がかかる入院や、長期にわたる通院が必要な病気やケガになる可能性もあるため、万全な対策が欠かせません。

カニンヘンダックスフンドを長く大切に育てるために、ペット保険に加入することがおすすめです。ペット保険に入ることで、万が一のリスクにも安心して対応できます。カニンヘンダックスフンドをお迎えする際は、ペット保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

今回は、カニンヘンダックスフンドの特徴や性格、飼い方やかかりやすい病気などを解説しました。ダックスフンドならではの胴長短足の体型と、ダックスフンド随一の小ささで人気を集めるカニンヘンダックスフンド。ペットとして飼いやすい犬ですが、さまざまな病気にかかるリスクがあります。高額な医療費がかかる万が一の事態に備えるためには、ペット保険に加入することがおすすめです。カニンヘンダックスフンドと長く一緒に過ごすために、ペット保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。